滝 とも子 さん
アトリエにて




● 絵を描き始めたきっかけ
「高松に住んでいた頃、二紀会に所属する絵の先生と出会いました。それ以来絵を描き続けています。」
● 浄瑠璃人形の魅力
「人形芝居の楽屋を訪ねると、無数の人形と小道具類で異様な雰囲気です。それらをスケッチしていると、形を変えて現代にもある情念の世界に引き込まれます。(過去の個展パンフより)」
昭和48年、滝さんは佐渡を旅行した際、初めて文弥人形芝居を見て以来、日本各地の浄瑠璃人形を訪ね歩いているそうです。
● 人形の絵を通して
「30年位前、絵を描きながら世界を周ったことがあります。そこで立ち寄ったどんな小さな町にも誇りとするようなものがあり、そこに住む人々は昔からのものを大事にしていました。日本ではそのようなものを目にすることが少ないように思います。日本人にもそういうものを大事にしてほしいと思っています。」
● 作品を前にした人に一言
「芝居の説明の絵を描いているのではありません。日本の伝統を再認識してもらえたらと思います。」
● 今後について一言
「身体が元気なうちは続けていたいですね。有限の時間を有意義に。」




滝さんは、「絵は実物を前に描くようにしたい」とおっしゃっていました。人形芝居を訪ね、スケッチブックに絵を描きためて、アトリエであのような幻想的な絵を創り上げる。うす暗い芝居の楽屋で人形と向き合い、独りスケッチする滝さんの姿を想像すると、「情念の世界に引き込まれる」という滝さんの言葉が身近に迫ってくるようです。
そんな浄瑠璃人形を描き続ける画家としての滝さんとは別に、大和市内で30年間、絵画教室を開いてきた絵の先生としての滝さんがいます。教室の卒業生の中には美大へ進み、美術活動を続けている方もたくさんいらっしゃいます。最近では、教室を始めた頃習いに来ていた子ども達の、その子ども達が絵を習いに来ていたりもするそうです。30年、子ども達だけでなく、大人達にも絵を描くことの素晴らしさを伝えてきた滝さんは地域にとっても貴重な存在です。
← 平成11年8月初旬、滝さんの絵画教室30周年を記念して開かれた「グループパレット作品展」にて。



(平成11年12月/写真協力:滝 とも子さん/文責:柴田 豊)

作品集

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