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安藤泉さん/金子美登里さん

(大和市市勢要覧2009「Interview−半世紀を迎えた人とまち」P.24-25)

「まちの風景の一部になるような作品を作り続けたい」

鍛金彫刻家 安藤泉さん

 鍛金彫刻と聞いても、すぐにピンとくる人は少ないかもしれません。鍛金彫刻とは、鉄や銅などの金属板を熱し、たたいて、溶接することで立体的な造形を表現する美術工芸のこと。プロの鍛金彫刻家は、国内にわずか数十人しかいません。その中の一人が安藤泉さんで、もう一人がその妻なぎささんなのです。安藤さんは、『さんぽ』という作品で大和市街づくり賞の「まちのアクセサリー賞」を受賞しています。

 昭和52年に大和市にアトリエを構えて以来、馬やキリンなど、主に動物をモチーフとした作品を作り続けてきました。大和スポーツセンターに設置されている『牛跳び』(※1)は、その代表的な作品です。

 安藤さんの作品は、大和市内はもちろん、日本全国のパブリック空間に設置されています。中でも特に安藤さんが印象深いと話す作品が、南林間駅前に設置されている『陽だまりの林』(※2)です。妻のなぎささんと共同制作した作品で、南林間を象徴する雑木林をモチーフとしたものです。

 「昔の南林間駅の駅舎は木造で、駅前にはたくさんの植え込みがあり、景観的にとてもいい雰囲気だったんです。ところが、乗り合いバスが駅前に入ることが決まって植え込みはすべて撤去されてしまいました。さらに10年ほど前に駅舎が近代的な建物に建て替えられてからは、駅舎を中心とした空間が、すっかり殺風景になってしまったと思っていました」と安藤さん。そんなおり、大和商工会議所では、まちの活性化の一環として、駅前にこのまちにふさわしいモニュメントを作ろうという話が持ち上がりました。そこで、安藤さんに作品制作を依頼。地元住民の寄附も得て『陽だまりの林』が完成したのです。

 「わたしの作品が、まちの風景の一部になってくれたら嬉しいですね。作品を通して、周辺の雰囲気が和んだり、見る人にリラックスしてもらえたら何よりです」。

 

※1『牛跳び』

 大和スポーツセンター前に今も悠然とたたずんでいる昭和62年設置の『牛跳び』。「制作中は学生時代の後輩にも手伝ってもらい、みんなで寝食も忘れて朝まで作業したことなどを思い出します。今も懐かしく思い出に残る作品ですね」。

 

※2『陽だまりの林』

 身近なわが町のシンボルとして親しんでもらおうと、地元の小・中学校8校に銅板製の木の葉を約120枚配布し、児童たちに記念の言葉やデザインを彫刻してもらいました。「子供たちも直接かかわることでモニュメントに愛着を持ってもらい、少しでも未来の郷土愛につながればと思っています」。

「“頭で(考えて)食べる”食習慣を身につけてもらうために」

 金子さんが栄養士として最初に勤務したのは、大和市立深見小学校で昭和44年のこと。以降、市内の3校を転任し、平成16年に再び深見小学校に着任しました。キャリアは、じつに39年(平成20年現在)。この間、金子さんはその時々の食料事情に目を配りながら、子供たちの食を見つめ続けてきました。

 「わたしが深見小学校に赴任したころの大和市の給食(※1)は、大きなパンにおかずが1〜2品。飲み物はまだ脱脂粉乳でしたね。それと比べると今は、週2回のご飯給食やセレクト給食など、バラエティに富んだ給食になりました。食事をする場が家と学校に限られていた当時の子供たちは、食に対するこだわりが今の子たち以上にあったような気がしますね」。

 核家族・共働き世帯が当たり前になった現在、子供たちが親からお金をもらって、コンビニなどで、いつでも自由に食べ物を買うことが日常化しています。

 「たとえ子供であっても、少しでも栄養バランスを考えたうえで買うものを選べば、それでいいと思うんです。わたしはこのことを頭で食べるという表現で子供たちや保護者に訴えています。頭を使ってどんな食べ物を買うべきかを考えてほしい、ということです」。

 平成17年に食育基本法が成立したことを受けて、栄養士が食に関する授業(※2)を行うようになりました。金子さんも、教壇に立っています。ゲームの要素を巧みに盛り込んだ金子さんの授業は、子供たちに大人気。「こうした授業を通して、頭で食べることの大切さを自然に身につけてもらえれば」。金子さんはそんな願いを込めて、子供たちと向き合っています。

 

※1 昭和43年ごろの大和市の給食

 大きなパンとおかずが1〜2品、脱脂粉乳というのが当時の代表的な給食。「当時の給食は今と比べると、品数や彩りがちょっとさみしかったかな。でも、いつの時代も給食は子供たちにとって楽しみなものでした」。

 

※2 “食”に関する授業

 「1年生には『給食を知ろう』、2年生には『野菜について』など、子供の成長に合わせて授業のテーマも変えています」。この日は、3年生の教室で『さかなを食べよう』と題した授業。食べ物に含まれる大事な栄養素とその働きを、イラストを交えながら子供たちに伝えます。

問い合わせ

市長室 広報広聴課 広報担当(本庁舎3F 案内図
電話:046-260-5314 FAX:046-261-4592

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