「認知症シンポジウム」を開催しました
令和6年9月27日
大和市は、9月26日(木曜日)に、大和市文化創造拠点シリウス内メインホールで「認知症シンポジウム」を開催しました。
市では、令和3年9月に「大和市認知症1万人時代条例」を制定し、認知症とともに歩むまちを目指して、積極的に施策を進めています。
その取り組みの一つである認知症シンポジウムは、例年、市民が認知症に関する理解を深める正しい知識の普及啓発の機会として実施しており、今年度は「認知症と手をつなぐ~私が見つけた小さな幸せ~」をテーマに開催しました。
基調講演では、慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科教授で、認知症とともによりよく生きる未来を探索する堀田 聰子氏が「認知症のある方の気持ちがほころぶことは何か、時間をかけて一緒に過ごしながら『マイクロハピネス(※)』を見つけ、喜びをみんなで分かり合える社会になるよう考えてみませんか」などと語り掛け、会場に集まった約500人の参加者は熱心に耳を傾けていました。
市内在住の認知症のある方2人を交えた対談では、若年性認知症の60代女性が今年から通っている音楽教室の講師の歌とギターに合わせてベース演奏を披露し、「できなかったことができるようになって嬉しいです」と話しました。また、70代男性は「認知症になりましたが、自分に出番が回ってきただけだなと思います。(認知症に)自分の身体に住んでいいよと言った覚えはないけど、仲良くやっていくしかないですね」と話しました。
また、同日サブホールでは経済産業省と共催で、暮らしの課題を解決する新たな製品やサービスを認知症の方と一緒に開発する企業25社による展示会を開催し、来場者と企業が意見交換をする光景も見られました。ホワイエに並んだ写真展示では多くの人が足を止め、認知症の方の日常風景に触れていました。
※マイクロハピネス…認知症の方のささやかな喜びやちょっとしたこだわりなどを指す造語。
お問い合わせ
人生100年推進課(保健福祉センター4階)電話番号:046ー260ー5612
更新日:2024年09月28日