災害時の「食の支援」に向けた協定を締結
令和6年9月30日
大和市は、9月27日に、市内の県央大和ケータリング協会(大和市大和東3-9-11)及びキナリノ縁株式会社(大和市上和田1240-7)と、「災害時におけるキッチンカーによる炊き出し等の実施に関する協定」を締結しました。
県央大和ケータリング協会は、同事業の発展と地域の活性化を目的に設立した団体で、大和市社会福祉協議会が主催する食料支援に参加する等、日頃から地域に貢献しています。
キナリノ縁株式会社は、イベント等での出店を行うほか、過疎地や被災地へのキッチンカー斡旋や地域活性活動等を企業ビジョンとする会社で、能登半島地震の際には、自ら被災地で炊き出しを行っています。
大規模災害が発災した場合、当初は、命をつなぐ事に重点を置いた食料の確保が急務であることから、避難所では非常食やカップ麺等が提供されますが、避難生活の長期化に伴い、メニューの多様化、栄養バランスの確保や温かい食事の提供など食事の質の確保が非常に重要となります。
本協定によって、災害時には、市からの要請で両団体に所属するキッチンカー事業者が避難所等に派遣され、被災者に温かい食事が提供されることになります。キッチンカーには発電機やプロパンガスが搭載され、ライフラインがストップした状況でも調理が可能であり、それぞれの事業者による個性的な料理等で食事支援が可能となります。
協定の締結にあたり、古谷田 力・大和市長は、「東日本大震災など様々な被災地支援に行ってきましたが、被災地では温かい食べ物を出すことはなかなか無いので、キッチンカーで食事を提供できれば、苦しい避難所生活でも光が見えるものと思います。大和市でもこうした協定を結べたことを嬉しく思います」と話しました。
県央大和ケータリング協会の橘田 武・会長は、「私自身が大和市で生まれ育ち、何か恩返しや地域貢献をしたいと思い始めた協会なので、何か力になれればと思います。できる限りのことを協会としてやらせていただきます」と話しました。
キナリノ縁株式会社の清水 麻美子・社長は、「能登半島地震の際、炊き出しに参加し、被災者の方から『本当にありがとう』『温かい食べ物が食べたかった』というお声をいただきました。もしもの時には私たちが協力させていただければと思います」と話しました。
お問い合わせ
大和市 危機管理課(市役所3階) TEL:046-260-5777
更新日:2024年10月01日