日本人女性の乳がんの発症は、30歳代から増加し、40~50歳がピークです。喫煙、アルコールの過剰摂取、初産年齢の高さ、授乳経験の少なさ等が、乳がんの罹患リスクを高めます。

また、子宮頸がんは、日本では女性の毎年約1.1万人の女性が子宮頸がんになり、毎年約2,800人の女性が亡くなっています。患者は20歳代から増え始め、30歳代までにがん治療で子宮を失ってしまう(妊娠できなくなってしまう)人も毎年約1,200人います。

 これらのがんの早期発見のため、検診を定期的に受けることや、検診で精密検査が必要と言われたら必ず病院にかかることで、大切な命を守ることにつながります。

各検査方法について

【乳がん】

超音波(エコー)検査

 診察台の上に仰向けになり、乳房にゼリーを塗って、プロープ(端子)を滑らせ、乳房の内部を観察する検査です。痛みはなく、体への負担はほとんどありません。

マンモグラフィ検査

 乳房専用のレントゲン撮影による検査です。乳房を片側ずつ、上下、左右から圧迫して、薄く平らにして撮影します。マンモグラフィは小さなしこりや石灰化した微細な乳がんの早期発見に有効とされています。人によっては痛みを伴うこともありますが、生理前の1週間を避けると痛みが少ないでしょう。レントゲン検査のため、妊娠中の方は、受診できません。

【子宮がん】

子宮頸がん検査(子宮頸部細胞診)

子宮頸部を綿棒などで軽くこすって細胞をとり、顕微鏡で細胞の状態を調べます。

子宮体がん検査(子宮体部細胞診)

子宮の奥のほうにある部分(子宮体部)の細胞を採取し、顕微鏡で細胞の状態を調べます。

検診の料金・申し込み方法についてはこちらにまとめています

乳がん検診の受診方法について

 乳がん検診はご年齢に応じた検査方法で実施しています。

●30~39歳

・超音波(エコー)検査 (集団検診・施設検診どちらでも受診できます)

●40歳以上

・マンモグラフィ検査 (集団検診・施設検診どちらでも受診できます)

子宮がん検診の受診方法について

●20~29歳

・子宮頚部細胞診(集団検診・施設検診どちらも受診できます)

●30歳以上の女性

・子宮頚部細胞診+子宮体部細胞診(施設検診のみ)

大和市の取り組み

<乳がんマンモグラフィ検査の毎年実施>

 乳がんを早期発見できるよう、国の指針では2年に一度の受診となっているマンモグラフィ検査を、大和市では毎年受診可能としています。

<乳がん超音波(エコー)検査の導入>

 平成25年度からマンモグラフィ検査の対象にならない30歳から39歳の女性を対象に、乳がん超音波(エコー)検査を実施しています。これは、乳腺の濃度が高く、マンモグラフィ検査の効果が得られにくいと言われている若年者にも有効と考えられているため導入しました。

<高濃度乳房と判定された方へ、超音波(エコー)検査による再検診の実施>

 平成29年度から、マンモグラフィ検査を実施し、乳房の構成が「極めて高濃度」で超音波(エコー)検査による再検診が必要と判定された方に対し、一次検診として超音波(エコー)検査を実施できる体制を整えました。

 今後もよりたくさんの市民の健康のため、がんの早期発見・早期治療につながるよう、検診の精度向上を図っていきたいと考えています。

月1回の自己触診を習慣にしましょう

定期検診と併せて、月に一度の自己触診を習慣にすることも、自分の乳房の普通の状態を知り、変化を早く見つける方法の一つになります。

乳がんの早期発見のため、月1回の自己触診を習慣づけましょう。

自己触診の方法はこちら

【お問い合わせ】

健康福祉部 医療健診課 健康診査・がん予防・新型コロナウイルス対策係(保健福祉センター4階)
住所/大和市鶴間1-31-7
電話/046-260-5662 
このページに関するお問い合わせはこちら

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