<新卒入庁者>座談会

新卒で公務員として入庁し、右も左も分からぬまま、がむしゃらに駆け抜けてきた1年。
期待と不安の中、同期職員と切磋琢磨し、あたたかい先輩職員たちに支えられながらここまできました。
なぜ大和市を選択し、そして入庁後に何を感じたのか。
彼ら彼女らの「想いの芽吹き」を、ぜひお聞きください。
Member

<一般行政事務>
市民税課
個人市民税第1係
2023年度新卒入庁

<一般行政事務>
市民課
戸籍係
2023年度新卒入庁

<一般行政事務>
健康福祉総務課
地域福祉係
2023年度新卒入庁

<一般行政事務>
こども・青少年課
こども・青少年育成係
2023年度新卒入庁

<一般行政事務>
スポーツ課
スポーツのまち推進係
2023年度新卒入庁

<建築職>
建築指導課
建築審査係
2023年度新卒入庁
CROSS × TALK
<TALK THEME>
■大和市役所を目指したきっかけ
■現在所属している職場の雰囲気
■仕事のやりがい
■入庁前と入庁後のギャップ
■ノー残業デーや休日の過ごし方
■就職活動中にやっておいた方がよいこと
■就活中の学生に向けたメッセージ
【THEME1】大和市役所を目指したきっかけ

学生時代からスポーツが好きで、公務員としてスポーツの発展に携わりたいと思い、市役所を志望したのがきっかけです。就職活動中に色々な自治体を調べていたところ、大和市がスポーツの発展に力を入れていることを知りました。学生時代は、野球、ハンドボール、バスケットボールと色々とやっていたので、いつかスポーツを通じて市全体を盛り上げる業務を経験してみたいです。


最初から市役所の職員になりたいと思い就職活動をしており、色々な自治体を見ていたのですが、大和市は私が住んでいるところと同じくらいの人口数で、自宅から程よく通える距離だったので、親近感を抱いていました。
大和市は人口が増加傾向で、様々な政策を実施しているところに魅力を感じています。神奈川県内の他の自治体も見ていましたが、まちの更なる発展に自分自身も貢献したいと思い志望しました。


私も、公務員一本で活動をしていました。大学2年生の時にコロナが流行し、漠然と人の役に立ちたいという思いになったのですが、公務員は子どもから高齢の方まで幅広くサポートできる仕事ですので、自分のなりたい社会人像に最も近い職種だと感じ志望しました。
自分の母親が保育士をやっており、こども関係の仕事に元々興味があったのですが、大和市は子育て支援に力を入れており、大和市でぜひこども関係の仕事に携わりたいと思っていたので、現在こども・青少年課で仕事ができていることをとても嬉しく思います。


私自身、多趣味という性格もあり、色んな事にチャレンジしたいという気持ちがありました。市役所の仕事は多岐にわたり、様々な部署や事業があるので、この「何でもやりたい!」というマインドを市役所の仕事に活かせると考えています。
実は、元々他の自治体が第一志望だったのですが、大和市の募集を知り、祖母が大和市に住んでいたということもあり、ご縁を感じて受験し、合格をいただきました。


私の場合、最初は公務員志望ではなく民間企業を見ていました。学生時代のアルバイトやボランティア経験を活かして、人の暮らしに携わりたいという想いになり、食品・小売・インテリアなど幅広く見ていたんです。でも、民間企業だとサービスの対象が絞られてしまうと感じ、自治体であれば子どもから高齢の方まで、すべての人の暮らしづくりの根幹に携わることができると感じたのが、公務員を目指すきっかけになりました。
学生時代には、通学で大和駅を利用したり、図書館のシリウスを利用したこともあります。それに、健康福祉に興味があり、こもりびと政策やおひとり様支援等、大和市だったら自分のやりたいことができそうだと思い志望しました。


大学が建築学科だったので、ハウスメーカーを中心に民間企業を見ており、そもそも市役所で建築職があることを知らなかったので、最初は就職先の選択肢には入っていませんでした。
民間企業の就職活動があまりうまくいっていなかった時、母親から大和市の募集を聞かされ、大和市で生まれ育ったということもあり、受けてみようと思ったのがきっかけです。学生時代には地元でアルバイトもしていましたし、コミュニティバスも頻繁に利用するなど、大和市にとてもお世話になっているので、とても縁を感じました。

【THEME2】現在の業務内容と職場の雰囲気

業務としては、窓口で建築計画概要書や記載事項証明書の発行、民間の業者から建築確認に関する相談などを受け付けています。その他には長期優良住宅、低炭素住宅などの認定業務にも携わっています。
職場の雰囲気としては、話しやすい先輩が多く、とても風通しがいいですね。また、建築指導課だけでなく、街づくり計画課や街づくり推進課など、様々な部署と連携を取りながら業務を進めることが多く、年齢の垣根を感じないことも特徴のひとつです。


現在の担当業務は、スポーツイベントの準備・運営、スポーツ少年団の事務局などを担当しています。
スポーツ課では、スポーツイベントを主催することが多く、みんなで協力し合って一致団結で業務を進めることがほとんどです。困った時は助けてくれますし、あたたかい雰囲気で、すごく働きやすい職場だと感じています。


児童クラブ・児童館・こども食堂など、児童の居場所づくりや、児童の健全育成に係る業務に携わっています。
現在は、市役所本庁舎とは別の建物である、市民活動拠点ベテルギウスに勤務していますが、こども・青少年課も成人式やナイトウォークラリーなどイベントや行事が多く、課全体で力を合わせて仕事をすることが多いので、とてもいい雰囲気で仕事に取り組むことができています。


大和市民生委員児童委員協議会の事務局を担当しており、役員会や部会などの会議の開催、民生委員への報酬や旅費の支払事務などを担当しています。
多くの福祉団体が春や秋に会議・イベント・行事を数多く開催しており、地域福祉係としてはそれらの成功に向けて、「ワンチーム」で業務に取り組んでいます。新卒で右も左も分からない状態で各団体との調整を進めなければならないのですが、どの人に聞いても快く質問に答えてくれる環境が、私にとってはとても働きやすいと感じています。


出生、死亡、離婚、婚姻など戸籍に関する手続・相談窓口を担当しており、戸籍の届出を受けて、適切に受理できるか審査をして、戸籍に記載をしています。
職場は、窓口・電話対応で常に活気に満ちあふている雰囲気ですが、その中でも職員同士は和気あいあいとしており、先輩職員もやさしい人が多いので、分からないことがあっても的確なアドバイスをもらうことができ、安心して仕事に取り組むことができています。


主な業務としては、月に1回、住民税の税額が変更になった方に対して通知を送付する業務に携わっています。
一言で表すと「アットホーム」な職場です。もちろん、税金の知識がない状態で入庁したのですが、誰に聞いても嫌な顔せず丁寧に教えていただけるので、自分もこんな職員になりたいと思える、自分を成長させてくれる環境が整った職場だと感じています。

【THEME3】仕事のやりがい

普段あまり見ない戸籍の届出書が提出された際、なかなか一筋縄ではいかないことが多くあります。その際に、参考文献を調べたり、先輩職員に質問をしたりして、解決策を見いだすことができ、自分の知識の幅を広げることができたと実感できた時にやりがいを感じます。
大和市には外国人の方々が数多く住んでおり、戸籍の手続上、母国の法律が関わってきたりすることもあるので、これまでの事例を調べたり、専門のサポートセンターに問い合わせるなどの対応をしています。


直接的であれ間接的であれ、市民の方のお役に立てたと感じた瞬間にやりがいを感じています。健康福祉総務課では、市民の方から福祉に関するあらゆるご相談やお悩みを伺うことが多いのですが、そのお悩みを解決するために関係課をご案内したり、行政だけではなく地域包括支援センターなどの民間相談機関をご紹介したりしています。
今年4月に新しく設置された、「福祉ここから相談窓口」の主体となる包括支援係と情報共有をしながら、福祉課題の解決策として複合的な視点で市民に寄り添う姿勢を大切にしています。
「福祉ここから相談窓口」にどのように関わっていますか?

健康福祉部とこども部の若手職員が有志となって、ロゴマークと相談窓口の名称を考えるプロジェクトチームを発足し、私はチームの一員として参加しました。
「ここ」の文字下部分が泣いているイメージ、「から」の文字が笑っているイメージで、これらをつなげてロゴマークを作成しました。悲しんでいる人が福祉の支援を受けることで徐々に笑顔になるという変化を表しています。グラデーションを使用しているのは、完全な課題解決に至らなくとも、少しでも前進してほしい、安心してほしいという願いが込められています。


児童クラブは完全に直営でやっているため、放課後児童支援員の採用や、物品の発注などで業者の方とやりとりをしたり、または窓口で児童クラブの入会審査に係る対応など、児童クラブに関わるすべての業務に携わることができ、非常にやりがいを感じています。
他課との調整もあり、例えば指導室と交渉して小中学校の教室を夏休みの期間貸していただいたり、児童たちが利用しやすい環境を整えるため、課をまたいで調整をしています。係内には5人の係員がおり、一人ずつが一つずつ学校を担当しているのですが、情報共有をしっかりしながら係全員力を合わせて事業をすすめています。


主にイベントを担当しているので、当日特段のトラブルもなく、来場した人が楽しく帰っていく姿を見た時にやりがいを感じます。
今年度、綾瀬市との連携事業で、新たにスポーツイベントを開催することになったのですが、その主担当して現在準備を進めています。大和市をホームタウンとする横浜F・マリノスと大和シルフィード、綾瀬市のSC相模原とノジマステラ神奈川相模原の4チームでサッカー教室を行ったり、市のスポーツ推進委員に協力いただき、ニュースポーツを体験していただいたりしています。
まだ入庁して1年と少ししか経っていませんが、非常に責任ある仕事をさせていただき、プレッシャーはありますが、とても刺激的な日々を過ごしています。


建築確認申請を受け付けて確認済証を交付するまで、この一連の流れが完了した時にやりがいを感じています。
その中でも、昨年下鶴間コミュニティセンターの建築確認について、私が主担当として業務を進めたのですが、事前の打合せから建築基準法の解釈の検討など、どのように取り扱うのかについて調整をしました。方向性の検討にあたっては、公共建築課と情報共有しながら、事前のボーリング調査など敷地の調査について陣頭指揮をとりました。昨年の夏の暑い時期に、現地で対応したので大変な部分もありましたが、入庁間もないにも関わらず、これだけの大規模な建築の現場に携わることができるなんて想像もしていませんでした。


市民の方から住民税申告を受け付けて、最後に「ありがとう」という言葉をいただけることが一番のやりがいです。住民税を一言で言い表すことは難しく、地方税法を根拠として、様々なルールや制度に基づいて成り立っています。それらの知識をしっかりと持ち合わせていないと、市民の皆さんに対する正確な説明ができません。
「ありがとう」という言葉は、それらのルールや制度をしっかりとご理解いただけたということで、いただける言葉だと感じているので、大きな達成感を感じることができます。

【THEME4】入庁前と入庁後のギャップ

仕事の進め方としては、一人ひとり自分の業務を黙々と進めていくというイメージを持っていましたが、その逆で、全員で協力しながら助けあうという感じで、非常にポジティブなギャップを感じています。


公務員というと、定時で帰れるというような印象を持っていましたが、業務の幅が広いということもあるので、思ったよりも時間外勤務が多いという感じがあります。ただし課全体としては、メリハリが大切ということで、時間外縮減に向けた取り組みも始めているところです。


私も時間外については同じ感覚があります。今まで公務員は定時で帰るというイメージがありましたが、市民税課の場合は繁忙期が1月から6月まであるので、入庁当時は時間外の多さにギャップを感じました。


堅いイメージがあり、淡々と業務を進めるということを想像していましたが、自ら積極的に考える業務が多く、一つの業務に対して表からは見えない部分があり、多くの課が関わっているということに驚きました。


大学時代は、講義もZOOMで参加し、講義資料もオンラインで確認するなど、紙がほとんどない状態で学生生活を過ごしてきたので、市役所の紙の多さに驚きました。全庁的には、ペーパーレスに向けた動きがある中で、一方で行政文書の適切な保管というところでは、書類の重要性も感じています。


建築職で入庁しましたが、窓口業務があるとはあまり考えていませんでした。建築申請や建築相談などの窓口や電話対応が多く、それに伴うデスクワークもあるため、「事務的な建築職」という印象です。
また、建築基準法や条例等の知識が必須なので、それらの勉強をする時間も必要ですが、通常業務を進めながら知識を蓄積しているという感覚もあります。その中で、5年ほど在籍していた経験豊富な先輩職員が異動となり、新しい人が来た時に、入庁2年目でも知識や経験という視点では「先輩」となることもあります。

【THEME5】ノー残業デーや休日の過ごし方

学生の時よりも自由な時間をとりづらくなるため、計画的に時間をつくることを意識しています。現在は、小さなマイブームがいくつかあって、例えば今まで見たことないお菓子を買うことなどに時間を費やしています。週の真ん中の水曜日の、定時後に自分の好きなことに時間を使うことができているので、とてもリフレッシュすることができています。


スポーツ観戦が好きで、早く帰られる時は見ながら帰ったり、18時から試合が始まる野球は家でゆっくり見ることもできます。他にはサッカーも好きで、大和市のサッカー部の試合も見に行くこともあります。
休みの日は、自分の中で「これをしなければならない」という感じで予定を決めている感じなので、とても充実しています。


キャンプやアウトドアが好きなので、ほとんど外出しているため、あまり家にいません。
ノー残業デーについては、スポーツ課は月曜日が該当日になるので、休日出勤が多いこともあり、疲れて寝て過ごすことが多いです。
そのかわり、給与支給日のノー残業デーは飲みに行くことが多いですね。


毎週のノー残業デーは、18時までの時間限定で、建築基準法の勉強会を開催しているので希望者のみ参加しています。資格取得に向けた勉強会でもあるので、積極的に参加しています。
また、音楽が好きでライブに良く行くのですが、ロックバンドやK-POP、ダンスアンドボーカルが好きで、北海道や仙台など色んなところに行っています。


野球全般が好きなので、実際に横浜スタジアムなどの球場に行って観戦をしています。
また、休日はお寺をまわって御朱印を集めることも趣味のひとつです。先ほどもお話ししたとおり、市民税課は1月から6月が繁忙期なので、それ以外の時期にお休みをとって旅行にも行っています。


シフト上、土曜日が出勤の日になることがありますが、基本的には土曜は外出をして、日曜は家でテレビやYouTubeを見てのんびり過ごすことが多いです。

【THEME6】就職活動中にやっておいた方がよいこと

アルバイトやサークル活動、ゼミなど何でもいいので、本気で取り組むことは経験した方がいいと思います。アルバイトは社会人経験を体感できるし、サークルも運営に参加したり、ゼミも自分の興味があることについて一生懸命調べたり、何でもいいので本気で向き合うことが、活かされるのではないでしょうか。
大学時代はどのようなことに本気で取り組みましたか?
ちょうどコロナ禍での学生生活だったので、ZOOMを使ってサークル活動をしていましたが、制限もありなかなか本格的な活動が難しかったのが正直なところです。自分があまりできなかったからこそ、本気で取り組むことへの大切さを感じています。


特に自治体を受ける人にとっては、実際にまちを歩いてみたり、まちを肌で感じてみたりということが大切だと思います。私は市外在住で、通学で大和駅周辺くらいしか知らなかったので、大和市にあるお店や施設、そしてまちの雰囲気がどのようなものなのかを体感したかったため、面接前に「コミュニティバスのろっと」に乗車して、市内をすべて回りました。入庁後すぐに、市内の自治会の方たちと仕事をすることがあり、地域の名称などまち歩きの知識が役立ちました。


大和市の特色や強みなど、いろいろな角度から深く知ることをおすすめします。その中で、まずは簡単に情報収集する手段としてはホームページがあります。
現在は市民課で窓口業務がメインということもあり、あまり市のホームページを詳しく見ていなかったのですが、市民の方から「ホームページにはこう書いてあるがどういうことなのか」という問い合わせをいただいた時には、もっと全体的に市のことについて知っておいた方がよかったと思うことがあります。


自分は、学生時代にボランティア活動を、知人の勧めでやっていましたが、それをきっかけに人の役に立てる仕事に興味を持つことができ、公務員を目指すことになりました。
色んな経験をすることで、「きっかけ」が生まれることがあると思うので、「迷ったらまずはやる」と決めてやることが大事だと思います。


私は小さい頃から大和市に住んでいたので、大和市の特色など市内在住者の視点で見ることができますが、市外から受験される方も多いと思います。実際に大和市に訪れて、気づくことがあると思うので、色んな角度から大和市を見てみるのはいかがでしょうか。


ありきたりなことかもしれませんが、大和市の事業をよく調べて、自分がそこでどう活躍できるのか、アピールできるところを探すことが大切だと思います。
ご自身はどのようなアピールをされましたか?
自分のアピールポイントは、まずは断らず何でもやる、ということでした。今も基本的には、このスタンスで仕事をしており、まずは経験してみるということを大切にしています。

【THEME7】就活中の学生に向けたメッセージ

人生一度きりなので、自分で決めた就職先での10年後、20年後を後悔のない選択だったと思えるように、今を全力で走り抜けていただきたいと思います。


就職活動は人生の分岐点であると思うので、いろいろな選択肢があって悩みや不安もあると思います。その中でも、リフレッシュしつつ、後悔のないように取り組んでいただきたいと思います。


自分は大和市役所の採用が決まったのが12月と遅かったこともあり、不安もある中での就職活動だったのですが、過去の自分や、これから自分が何をやりたいのかなど、自分と向き合ういい機会だと思うので、未来の自分のためにぜひ今頑張っていただきたいです。


「自己分析」をする中で、自分は何ができるのか、何をやりたいのか、自分と向き合ういい機会になると思います。就職活動の時のつらさや大変だったことは、社会人になった後、飲み会の場などでの笑い話にもなりますし、全く恥ずかしい話ではありません。自分に興味があることを全力で取り組むことで、道は開かれると思います。


就職活動は大変なことだと思いますが、すべて終わった後に旅行など何か自分にとって楽しいことを見つけて、それをモチベーションに就活を楽しんでいただければと思います。


私は当時の就職活動で30社ほど民間企業を受けていましたが全滅でした。そして、大和市で生まれ育ったということがきっかけでたまたま大和市を受験し、就職できたという「ご縁」がありました。それまでの就職活動のつらさも、大和市に就職するためのいい経験だったと感じています。これまでの就職試験の不合格も、自分が悪いというわけではなく、自分に合わなかった、縁がなかったというだけで、自分を否定することではありません。不安になることなく、自分に合う就職先を探していくことが大切だと思います。



更新日:2024年07月23日