平成29年度大和市さくら文芸祭「川柳の部」

更新日:2021年08月23日

平成29年度大和市さくら文芸祭「川柳の部」の受賞作品および審査員講評です。

審査員

荻原 美和子

最優秀賞 神宮寺 茂太

聞き上手淀みの栓を徐々に抜き

話が上手で受け答えも、そつがない人のようである。相手の気持ちをきちんと聞いて、話を進めるセンスの良さを感じる。下五の「徐々に抜き」が抜群。

優秀賞 井野 きっき

髪切って心も軽くする介護

病人や高齢者のお世話をするのは、気が休まる暇もなく苦労が多いもの。髪も心も軽くして生き生きと働く姿が浮かぶ。言葉を選んで軽快に詠んだ。

優秀賞 加藤 恵子

ふりむかず共に歩んで半世紀

半世紀の歳月を前だけを向いて歩いてきた夫婦。仕事や子育てをしながら、振り向く暇もなく、懸命に生きてこられたのだろう。毅然とした姿勢に共感。

優秀賞 北村 明延

また電話口車には乗るものか

電話による勧誘が増えている。巧みな話術に乗らず、冷静に対応する様子をストレートに詠んだ。顔が見えない口先だけの甘い話には乗るなという、警鐘の句。

優秀賞 小糸 藍子

折れそうな心触れない愛もある

心が折れそうになっても、そっとしておく愛があると詠んだ。核心に触れず遠くで見守るのも、立ち直ると信じているからだろう。無愛想な愛が浮かぶ。

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