坂本小左エ門重安の位牌(非公開)
徳川幕府の旗本、坂本家の位牌です。坂本家はもともと甲斐武田氏の家臣でしたが、武田氏没落後徳川氏に召され、天正19 (1591)年、二代貞次(さだつぐ)の時に深見村340石の領主となりました。四代重安(しげやす)は徳川秀忠に仕えて大坂の陣に出陣し、手柄をたてました。五代重治(しげはる)の時代が全盛期で、天和2(1682)年に寺社奉行に就任、一万石支配の大名となります。しかし五年後に失脚し、坂本氏が大名であった期間は、所領が没収される元禄2(1689)年までのわずか7年でした。