善徳寺厨子

更新日:2021年08月20日

厨子の屋根は唐破風(からはふ)で、軒先に木製の丸瓦(まるがわら)棒を付け、本瓦風に仕立てています。木鼻(きばな)には獅子と獏(ばく)が彫られ、正面には雲や花鳥の彫刻がはめ込まれています。扉板にも菱の地紋彫りが施されていますが、これらは全て金箔塗りです。軸部や側板壁は黒塗りで、金箔を引き立てています。製作年代を示す資料は残っていませんが、頭貫(かしらぬき)・木鼻や、棟木を支える蟇股(かえるまた)の形式などから、江戸時代中期(18世紀頃)の作と推定されます。

  • (注意)唐破風…合掌部がまるい山型で、下部両端がはね上がった曲線状の破風。
  • (注意)蟇股…上下の横木の間に設けた短い柱の一種で、下方で広がる曲線をえがく。カエルが股を広げた姿から連想した名前。
縦長で屋根は破風板で中央部を高く左右両端は曲線状に反っており、表面は金箔塗りで施されている厨子の写真

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