大和市上和田城山遺跡出土品
昭和52(1977)年と53年に発掘調査がおこなわれた旧石器時代・縄文時代早期・中世の重複遺跡で、旧石器時代の出土品が県の重要文化財に指定されています。 特筆されるものとして、旧石器時代最終末に主な狩猟具として使われた細石刃関連の出土品があります。細石刃は鋭利な石の欠けらが取れる円礫を素材とし、一個の素材を分割して複数の細石刃石核を作り、その細石刃石核から細石刃を剝ぎ、狩猟具を製作しています。本遺跡からはその細石刃を大量生産するための石割り技術を復元できるような接合資料が得られています。