ダニを媒介とする感染症にご注意ください
ダニ媒介感染症とは、病原体を保有するダニ(マダニ等)に刺されることで引き起こされる感染症のことです。
野外での活動や農作業、レジャー等で、ダニの生息場所に立ち入ると、刺されることがありますので、注意が必要です。
令和7年7月11日の神奈川県の記者発表で、神奈川県内が推定感染地域とされる重症熱性血小板症候群(SFTS)患者の発生について注意喚起がありました。神奈川県がSFTS患者の推定感染地域となるのは初めての事例となります。SFTSは、主にSFTSウイルスを保有するマダニに咬まれることで感染します。春から秋にかけては、マダニの活動が盛んになるため、特に注意が必要です。 草むらや藪などに入る場合は、肌の露出を少なくし、虫除け剤を使用するなどして、マダニに咬まれないようにしましょう。
詳しくは、以下のリンクより神奈川県のホームページをご確認ください。
主なダニ媒介感染症
・クリミア・コンゴ出血熱
・重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
・ツツガムシ病
・回帰熱
・ダニ媒介脳炎
・日本紅斑熱
マダニに刺されないためには
春から秋にかけてはマダニの活動が盛んになるため、刺されるリスクが高まります。
やぶや草むらなど、マダニが多く生息する場所に入る時は、肌の露出を少なくすることが大切です。
・長袖、長ズボン(シャツの裾はズボンの中に入れ、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる)
・足を完全に覆う靴(サンダル等は避ける)
・帽子、手袋の着用、首にタオルを巻く
・明るい色の服(マダニを目視で確認しやすい)
以上のような対策をしっかりしましょう。
マダニに刺されたら
マダニ類の多くは、皮膚にしっかりと口器を突き刺し、長時間(数日から長いものは10日間以上)吸血しますが、刺されたことに気づかない場合もあります。
吸血中のマダニに気が付いた際は、皮膚科で除去や洗浄などの処置をしてもらいましょう。無理に引き抜くと、マダニの一部が皮膚内に残り化膿する可能性があります。
また、数週間程度は体調の変化に注意し、発熱等の症状があった場合は医療機関で診察を受けてください。
更新日:2025年07月23日