水害時の衛生対策と消毒方法

更新日:2022年02月01日

1 家屋等が浸水した場合

集中豪雨等で路面が冠水すると、水が家屋などに流入することがあります。マンホールから下水が逆流した場合には汚水が混入している可能性があり、感染症の発生を予防するための消毒が必要です。

2 衛生対策について

家屋等が浸水被害に遭われた場合には、次のように洗浄及び衛生対策を行ってください。

床上浸水の場合

室内は、食事や睡眠など生活を行う場所のため、泥や汚れを十分に取り除いた後、消毒をします

  1. 水が引いた後、濡れた畳や家の中の不用な物を片付けます。
  2. 汚れた家具や床・壁などは、水で洗い流すか、雑巾で水拭きするなどします。
  3. 食器類や調理器具などは、水洗いして汚れをきれいに洗い流します。
  4. 食器棚や冷蔵庫などは、汚れをきれいに拭き取ります。

床下浸水の場合

土砂等を取り除いた後、水道水で洗い流し、しっかり乾かすことが重要です。床下に流れ込んだ土砂や水分が残っている場合、その湿気により、家の基礎や土台(床組)等に影響が出る場合があります。

  1. 汚泥や不要なもの等を片付けてください。
  2. 庭木や外壁についた泥は、水で十分に洗い流してください。
  3. 床下換気口のごみを取り除き、床下の風通しを良くしてください。
  4. 床下はスコップや流水を用いて汚泥を取り除いた後、雑巾等で水気をなくし、扇風機等により強制的に換気し、乾燥させてください。

食中毒、感染症の予防のために

  1. 受水槽は、安全と衛生を点検・確認してから使用してください。
  2. 水に浸かった食品や、停電により保存温度が保てなかった要冷蔵・冷凍食品はできるだけ廃棄してください。
  3. 体に異常を感じたら早めに医療機関で受診してください。
  4. 食事の前や用便、清掃の後は、しっかりと手を洗ってください。

3 消毒方法について

  • 消毒は、必ず泥や汚れを取り除いた後で使用します。清掃が不十分だと、効果を発揮できません。
  • 消毒薬は過剰に使用すると人の健康や環境へ影響を与えることがあります。使用は必要最小限にしましょう。使用の際には取扱い説明書をよく読み、事故が起こらないようご注意ください。
  • 消毒薬を取り扱う際にはゴム手袋等を使用するとともに、皮膚や目にかからないように注意してください。皮膚についた場合、水と石けんでよく洗い流し、目に入った場合は水で15分以上洗い流し、医師の診察を受けてください。
  • 絶対に消毒液をペットボトルに移し替えないでください。誤って飲んでしまう事故につながることがあります。
  • 消毒薬の入っていたバケツやじょうろは、使用後十分に水で流してください。
  • 消毒薬は、ドラッグストアやホームセンター等で購入することができます。 

屋内や手指の消毒

汚水に浸かった壁面や床、家財道具、手指の消毒方法は以下の通りです。

消毒薬

0.01%塩化ベンザルコニウム(逆性石けん) (注意)10%塩化ベンザルコニウム10ミリリットルに水を1リットルまで加えて作ることができます

使用方法

屋内に使用する場合、十分に乾燥させた後、消毒薬を浸した布等でよく拭きます。

手指に使用する場合、汚れを石けんで洗い、流水で石けんを完全に落とします。洗面器等に入れた消毒液に手首まで30秒以上浸してもみ洗いします。その後、乾いたタオル等でよく拭き取ってください。

食器類の消毒

消毒薬

0.02%次亜塩素酸ナトリウム (注意)10%次亜塩素酸ナトリウム2ミリリットに1リットルまで水を加えて作ることができます

使用方法

食器などを水洗いして消毒液に5分以上浸して、その後水ですすぎます。

  • (注意)酸性の液体と混ざると有毒ガスを発生することがあるため、決してほかの液体と混ぜないでください。
  • (注意)金属を腐食させるため、使用する場所には注意してください。(金属製の食器類は煮沸消毒等をしてください)

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健康福祉部 医療健診課 健康診査・がん・感染症予防係
〒242-8601 大和市鶴間1-31-7 (保健福祉センター4階 案内図
電話:046-260-5662

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