はいかい高齢者等SOSネットワーク

更新日:2023年09月05日

 認知症の症状のひとつに、「はいかい行動」があります。ご本人は、目的をもって行動していると言われていますが、認知症の症状が進行している場合、出かけた目的だけでなく、自分が今いる場所がわからなくなり、迷ってしまうことがあります。また、ご自身の名前、住所なども思い出せない場合は、警察などで保護されていても、どこの誰なのか確認することができず、捜索が難しくなってしまいます。

 このように、行方不明になる心配のある高齢者の個人情報などを登録し、登録番号を付します。登録者の氏名、住所、生年月日ほか、登録者の様々な情報(認知症の程度や身体の特徴)は登録番号に紐づけられ、事前に関係機関で共有されているため、登録者が行方不明になった際には、プライバシーに配慮しながら、登録番号のみで早期発見・保護に繋げることができるようにする制度です。

 登録情報は、大和市、地域包括支援センター、在宅介護支援センター、大和警察署等と共有します。また、登録の際に希望されれば、捜索時に公共交通機関(注釈)への情報提供も行います。

 認知症が軽度であっても、行方不明になることはあります。ご心配であれば早めのご登録をお願いします。

  • (注釈)公共交通機関
    • 鉄道:小田急電鉄、相模鉄道、東急電鉄
    • タクシー:神奈川都市交通、相模中央交通、日本交通横浜、大和交通
    • バス:神奈川中央交通、相鉄バス、藤沢神奈交バス

捜索等の手続きの流れ

 認知症高齢者等が行方不明になった場合や、身元不明の方が市内で保護された場合の手続きの流れは次のようになります。

身元確認用のシール等をお渡ししています

 登録者には、ご自身の登録番号が記載されたシール等を配布しています。衣服や、普段持ち歩く物、靴等に貼ってご利用いただけます。シール等に記載されている関係機関に連絡し、登録番号を伝えていただくことで、登録者のプライバシーに配慮しながらも身元や親族の方などへの連絡先情報が確認できるようになっています。

SOSワッペン

連絡先、SOSネットNo、電話番号が記されたSOSワッペンの写真

 衣服等にアイロンで貼り付けていただくワッペンです。

反射ステッカー

登録番号と大和市役所の電話番号がプリントされた黄色の反射ステッカーが靴のかかとに貼ってある写真

登録番号と大和市役所の電話番号がプリントされた耐水性のステッカーです。耐久性にも優れ、靴や杖などに貼り付けて利用していただきます。また、反射素材を使用しているため、夜間でも視認性を確保できるようになっています。

QRコードシール

大和市ご連絡お知らせコードのQRコードシール

 大和警察署、大和市人生100年推進課、登録者の居住地を担当する地域包括支援センターの連絡先が記録されたQRコード(株式会社 デンソーウェーブの登録商標です。)をプリントしたシールです。シールは耐水性があるため、普段持ち歩く物に貼ってご利用いただきます。

はいかい高齢者個人賠償責任保険

はいかい高齢者等SOSネットワークに登録されている方を被保険者とし、他人の財物を壊したり、他人に怪我をさせたりしたことにより法律上の損害賠償責任を負った場合に備え、市が契約者となり賠償責任保険に加入します。

補償内容

  • 賠償責任保険…日常生活で他人に怪我をさせたり、他人の財物を壊したりして法律上の損害賠償責任を負った場合に保険金が支払われます。
    • 補償額:最大3億円
    • 例えば、このような場合にときに保険が適用されます。
      • 線路への立ち入りで電車等を運行不能にしてしまった。
      • お店の商品を落として壊してしまった。
  • 傷害保険…外出時の急激かつ偶然な外来の交通事故等による怪我を原因として死亡または後遺障害を負った場合に保険金が支払われます。
    • 補償額:死亡・後遺障害 最大50万円
    • 例えば、このようなときに保険が適用されます。
      • 車や自転車にはねられた。
      • 混雑する駅のホームで他人にぶつかって転倒した。
  • 見舞費用補償…偶然の事故で他人に怪我をさせ、結果として180日以内に死亡した場合に被害者に見舞費用が支払われます(賠償責任の有無は問われません)。
    • 補償額:15万円

はいかい高齢者等SOSネットワークの登録申し込みをするには

登録を希望される方のお住まい地域を担当する「地域包括支援センター」または「在宅介護支援センター」にご連絡をし、登録を希望する旨をお伝えください。詳しくは「関連リンク」の「高齢者関係の相談窓口(地域包括支援センター等)」をご覧ください。

はいかい高齢者等位置確認支援事業

GPS端末と、端末を収納する専用シューズを利用していただくことで、登録者が行方不明になったときに、ご家族がご本人をすみやかに発見・保護できるように支援します。

特徴

  • パソコン、スマートフォン、携帯電話など、インターネットに接続できる電子機器であれば、かんたんな操作でGPS端末の位置情報を検索することができます。
  • 24時間、365日稼働のコールセンターを設置します。パソコンなどの操作が苦手な方は、コールセンターにご連絡いただければ、GPS端末の位置情報をお伝えします。
  • 専用シューズは1足目は無料でご提供します。GPS端末は貸与します。
GPSシューズ

GPS専用シューズ(22cmから27cmまで)

GPSシューズ後ろ姿

シューズと反射ステッカー

利用の条件

はいかい高齢者等SOSネットワークに登録している市民

費用

  • ネットワーク登録者の介護保険料の所得段階に応じて自己負担額があります。
  • 第1段階から第6段階:無料
  • 第7段階と第8段階:月額500円
  • 第9段階以上:月額1,000円

お申込み

お住まいの地区を担当している地域包括支援センターにご相談をしてください。

使用方法

専用シューズとGPS端末

GPS端末を、専用シューズの中敷の下に装着します。

専用シューズにGPSを装着
スマホやパソコンでの検索画面

申込完了後、IDとパスワードをお伝えします。

ご自身で、スマホやパソコンから簡単に位置情報が検索できます。

(パソコンが苦手な方も、24時間対応のコールセンターが設置されています。)

位置検索の画面イメージ
位置検索の画面イメージ
さまざまな通知機能

予め設定したエリアの外に出た場合や、電池切れの場合など、さまざまな通知機能があります。利用者やご家族の状況にあわせて設定することができます。

エリア外に出た場合に通知

エリア通知設定のイメージ

通医設定の画面

設定画面のイメージ

関連リンク

この記事に関するお問合せ先

健康福祉部 人生100年推進課
〒242-8601 大和市鶴間1-31-7 (保健福祉センター5階 案内図
長寿福祉係:046-260-5611
いきいき推進係:046-260-5613
認知症施策推進係:046-260-5612

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