化学物質の環境リスクについて

更新日:2022年02月01日

 化学物質とは、あらゆる物の構成成分です。したがって、水や空気、そして食物など、私たちの身の回りのすべての物は、化学物質からできていることになり、私たちは化学物質の中で生活していることになります。しかし、一部の化学物質には人や動植物に対する有害性があるものもあり、使い方を誤ると環境を汚染し、私たちの健康や生態系に悪い影響を及ぼすおそれがあります。

身の回りの化学物質

 私たちは化学物質の便利な性質を利用して快適な暮らしをしています。例えば、車の燃料であるガソリンやシャツなどの素材であるポリエステル、鎮痛剤に含まれているアセチルサリチル酸も化学物質です。化学物質は事業所から排出されているイメージがありますが、家庭からも排出されています。家庭から排出される化学物質のうち量の多いものは、防虫剤や防臭剤として使われるp-ジクロロベンゼンや洗剤に含まれる直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどがあります。

PRTR制度

 対象化学物質を一定量以上取り扱っている事業所は、環境中に排出した量や、廃棄物として処理するために事業所の外へ移動させた量等を自ら把握し、国に年に1回届け出ています。国は、そのデータを集計し、また、家庭や農地、自動車などから排出されている対象化学物質の量を推計して公表しています。
 この仕組みは、化学物質による環境汚染を未然に防止するため、日本では1999(平成11)年、「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の推進に関する法律(化管法)」により制度化され、PRTR制度(Pollutant Release and Transfer Register:化学物質排出移動量届出制度)と呼ばれています。

PRTR制度のフロー図

大和市における排出状況

 PRTR制度により、化学物質の排出状況が公表されていますので、大和市における排出状況を確認することができます。大和市で排出される化学物質のうち、およそ67%が事業系からで、残り33%は家庭や自動車などの移動体から排出されています(平成20年度データより)。
 これらの情報や神奈川県内の状況は、神奈川県のホームページで確認することができます。
 神奈川県のホームページ→『化学物質対策とPRTR』(外部リンク)

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