大和市の文化財

更新日:2025年09月01日

指定文化財の紹介−福田の廻り地蔵および講中道具

木造地蔵菩薩半跏像(廻り地蔵)の写真

 廻り地蔵は、大和市福田の新道下及び外記明の地蔵講で寛政3年(1791)からおこなわれていた民間信仰行事です。本尊である木造地蔵菩薩半跏像は厨子に収納されて講中各家を廻るため、ヤドナシ地蔵とも呼ばれます。子育てのお地蔵様として崇められ、子どものいる家庭では1ヶ月近くお地蔵様を留めることもありました。毎年10月4日の縁日には念仏を唱えながら10メートル近い大数珠を廻す百万遍の数珠繰りを、女性が中心となっておこないました。

 平成27年に講が解散した後、お地蔵様と道具一式が市に寄贈されましたが、庶民信仰が盛んになる江戸時代以降に相模・武蔵両国で隆盛をみせた廻り地蔵という行事が市内でも独自に継承されてきたことがわかり、市域の習俗を後世に伝えるものとして重要であることから、平成29年9月28日に大和市指定重要有形民俗文化財に指定されました。

福田の廻り地蔵および講中道具の概要については下記のPDFファイルをご覧ください。 

大和市の指定文化財一覧

上野遺跡出土隆線文系土器の写真

 文化財は本市の貴重な文化遺産であり、郷土の歴史や人々の生活を知るうえで重要な資料となるばかりではなく、地域文化を創造する上での基盤を形成するものです。大和市に所在する指定文化財は、県指定3件・市指定32件となっています。

市内には、指定文化財のほか、地名や伝説・歴史を紹介した案内板があります。

案内板のページは下記リンクをご覧ください。

関連リンク

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