屋内外の転倒・落下防止対策
近年発生した大地震の負傷者のうち、3〜5割の人の負傷原因が、家具類の転倒・落下によるものでした。さらに東日本大震災では、転倒した家具類が、避難するときの障害になったとの調査結果もあり、避難経路をふさぎ逃げ遅れにもつながってしまうことが分かっています。
また屋外においても、ご自宅のブロック塀や塀の上に置いた鉢植えなどが転倒・落下することで、通行人などに被害を及ぼしてしまう可能性があります。地震などに備えた適切な措置をしていない場合、被害を拡大させてしまうだけでなく、設置者は被害者の損害を賠償するという社会的な責任も問われることになります。
大地震に備え、 自分自身や家族の身の安全だけでなく、他者への被害を拡大しないためにも、家具や身の回りの物の転倒・落下防止策を実施しましょう。
屋内の安全確保
寝ている間は無防備になるため、寝室には大型家具を置かないようにしましょう。また、設置する場合は、家具を固定するようにしてください。その際、正しく固定しないと効果がなかったという事例もあるため、適切な器具を取り付けましょう。 家具類の固定については、建築指導課でも相談を受け付けています。
また、ガラスや食器が割れて散乱すると、けがをしたり避難を妨げられたりする原因になります。開閉扉のついた食器棚であれば留め金をつけ、ガラス部分には飛散防止フィルムを貼るなどしましょう。
屋外の物の転倒・落下防止
ベランダや塀の上には、できるだけ物を置かないようにしましょう。なお植木鉢などを置く場合は、落下しないように固定するなどの措置をお願いします。
また、平成30年6月18日に発生した大阪府北部地震では、ブロック塀等の倒壊によりかけがいのない命が失われました。市では、法令に適合しないブロック塀の撤去費用を補助しています。詳しくは、建築指導課へご相談ください。
更新日:2022年02月01日