延期していた「2021やまと成人式」を開催

 新型コロナウイルスの影響により延期していた大和市の新成人を祝う式典「2021やまと成人式」が、4月29日、大和市文化創造拠点シリウス（大和市大和南1-8-1）のメインホールで開催されました。式典は、感染症予防のため、対象者が現在住んでいる住所地の学区を3組に分割し、1部あたり45分ほどの時間で3部制により行われました。

 大和市の成人式は、公募による新成人代表に加え、過去の新成人代表経験者や関係団体の各代表などで組織された実行委員会が中心となって、毎年企画や運営をしています。主催は、やまと成人式実行委員会、大和市、大和市教育委員会。

 今年のテーマは「Beyond the limit 2209」。これまでたくさんの人に支えられてきたことに感謝の気持ちを持つとともに、これからは自分自身の力で困難を乗り越える覚悟を持てるよう願いが込められています。「2209」は令和2年4月1日現在の成人式対象者数です。

 今回、初めての試みとして、参加できなかった新成人や親族などのために式典の模様がYouTubeでライブ配信されました。さらに、市立中学校全9校をサテライト会場として、新成人が式典の前後に母校を訪れて記念撮影ができるよう、金屏風を設置した撮影スポットが用意されました。また、出席者には、同実行委員会が作成した冊子「HATACHI WALKER」を配布。かつての恩師や大和市に所縁のある人などから寄せられたメッセージなどが掲載されていました。

 この日、大木哲・大和市長は「本日はおめでとうございます。コロナの影響を受けた今回の成人式は、大和市の歴史に残る式になるのではないでしょうか。自分には、3人の自分がいると言われています。自分がよく知る自分、周りが見ている自分、そして、自分自身も知らない自分です。これから自分探しの旅を続けていってください」と新成人の門出を祝福しました。続いて、新成人代表11人が「このような社会情勢の中でも成人式を行えたことを非常にうれしく思います。今日からまた私たちは新たなスタートを切ります。仲間とともにこれからも、自分自身で力強く歩み続けましょう」などと自分たちの思いを述べました。

 やまと成人式実行委員会委員長の高城純一さん（20歳）は、「他の市などで成人式が中止になる中、多くの方にご協力いただき開催できたことをうれしく思っています」と話しました。また、来年以降成人式を迎える後輩たちに向けて、「まだ来年の状況はわかりませんが、自分たちにはできなかった分も楽しんでもらいたいです」と語りました。