災害時に避難所などの混雑状況を事前に確認 協定を締結

更新日:2022年02月01日

2021年2月4日

協定書を持っている市長の横に置かれたモニターに、協定書を持った河野剛進代表取締役が写っている写真

 大和市は、2月4日、避難所の混雑状況を把握できるシステムを提供する株式会社バカンと「災害時避難施設に係る情報の提供に関する協定」を締結しました。同システムは、2月5日より運用され、県内では茅ケ崎市に次いで2番目となります。

 大和市で多くの避難民が発生したのは、2019年10月。台風19号の被害に備えた市民、313世帯728人が避難しました。このとき、10か所を災害から逃れる指定緊急避難場所として設置しましたが、一部の施設に避難者が集中するといった問題が生じました。その後、市では避難所などの適切な管理運営を目指し、対応策の検討を進めてきましたが、2020年に入って新型コロナウイルスの感染が拡大。感染予防を図るため、これまで以上に混雑を回避することが求められるようになります。

 そのような中、あらゆる空き情報を配信する株式会社バカンの存在を知り、協力を打診。快諾を得たことで、同社が開発した避難所の混雑状況を知らせるシステムを提供してもらえることとなりました。なお、バカン社は本サービスを人命に関わる活動と位置付け、提供にかかる費用は無償となっています。

 避難所などの混雑状況は、同社のリアルタイム空き情報配信プラットフォーム「VACAN(バカン)」によって行われ、インターネット上で確認することができます。有事の際は、市職員が、「空いている」、「やや混雑」、「混雑」、「満」の4段階で混雑状況を評価し、システムに入力。避難者は、スマートフォンやパソコンなどで指定されたURLにアクセスすると、地図上に避難所などが表示され、どなたでもアプリなどのダウンロードなしで開設の有無や混雑状況がわかります。

 協定締結式は、新型コロナウイルスの感染拡大を予防するため、リモートにより行われました。協定締結に際し、大木 哲(さとる)・大和市長と河野 剛進(かわの たかのぶ)・代表取締役は、協定書をモニターに表示させたあと、相好を崩して今後の協力体制を確認しました。

 大木市長は、「VACANシステムをご提供いただくことにより、避難される方がリアルタイムに避難場所の開設有無や混雑状況を簡単に確認できるようになり、分散避難など適切な避難行動に結びつくものと確信しています。」と述べました。

 河野代表取締役は、「VACANはダウンロードが不要で、URLやコードからアクセスすれば、空いている避難所をすぐに確認できます。with/afterコロナ時代のDXを支える防災システムとして、市民の皆様が安心して生活できるようご利用いただきたいです。」と述べました。

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