命を救ってくれたお礼に救急車の購入費用を 寄贈式を開催

更新日:2022年02月01日

2021年3月22日

救急車の前に救急隊員2人と戸澤(とざわ) 章(あきら)さんが感謝状を持って記念写真

 大和市中央林間在住の戸澤(とざわ) 章(あきら)さん(72歳)が、大和市消防署の迅速な救急搬送により一命を取り留めたことへ感銘を受け、高規格救急自動車(救急車)を購入する費用を同消防に寄付しました。この寄贈式を、3月22日に、同消防本部消防訓練センターで開催しました。

 章さんは、座間にある建設会社の会長で、大和市に住んで約50年間、現在は妻の眞理(まり)さんと二人で暮らしています。章さんの体調に異変が生じたのは、平成31年2月5日の早朝午前4時。自宅の寝室で、突如意識がもうろうとし始め、そのまま昏倒しました。その様子を見て取った眞理さんは、何度か呼びかけをしたものの、反応がないことから直ぐに119番へ通報します。現場に駆け付けた大和市消防署北分署の救急隊が観察したところ、心電図の乱れ、血圧の低値、問いかけに対し応じない不穏状態などの症状から直ぐに緊急搬送が必要な状態だと判断。酸素吸入などの処置を行いつつ、重篤な患者に対し、専門的な検査や処置を行うことのできる、第三次救急医療機関へ搬送したところ、重篤な不整脈を発症しており、病院で緊急措置が行われました。

 病院で目を覚ました章さんは、ことの顛末を知った当時、救急搬送をしてくれた市消防の適切な対応に心打たれたそうです。その後、大和市消防本部に恩返しをしたいとの思いを募らせ、形として感謝を表したいと、救急活動の要となる、救急車を贈ることとなりました。昨年10月19日には、購入費用3,894万円をすでに市に寄付しています。

 このたび、救急車が納車されたことから、寄贈式を実施しました。同式は、実際に購入した救急車を前に行われ、章さんより寄付金額が書かれた目録を板鼻(いたはな)一弘(かずひろ)・大和市消防長に授与いただき、消防長からは感謝状を贈りました。

 当日、章さんは「今生きているのが不思議という気分です。(助けてくれた救急隊員には)感謝してもしきれません。これからも、気持ちを新たに頑張りたいと思います」と話していました。消防長は、「寄贈いただきありがとうございました。こうして戸澤さんが元気になった姿を見ることができて、嬉しく思います。今回寄贈いただいた救急車は、出動件数が市内で最も多い北分署に配備し、多くの尊い命が救われるように活用していきたいです」とお礼の言葉を述べました。また、会場には実際に救命業務に携わった救急隊員3名も駆け付け、章さんが感謝の言葉を伝えつつ、涙ぐむ場面も見られました。

 救急車は、一人でも多くの方の人命救助に役立ててほしいという思いを受け、寄贈式当日の夕方から、車両の更新を予定していた北分署にて救急活動を行ってまいります。

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