認知症の人から見えている世界を知る 「認知症講演会」を開催

更新日:2022年09月29日

令和4年9月28日

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大和市は、9月28日、「認知症講演会」を文化創造拠点シリウス内メインホール(大和市大和南1-8-1)で開催しました。

市では、平成28年の「認知症1万人時代に備えるまち やまと」宣言に込めた理念をさらに発展させ、認知症とともに歩むまちを一丸となって目指すため、令和3年9月に「大和市認知症1万人時代条例」を制定し、積極的に施策を進めています。

その取り組みの一つである認知症講演会は、市民が認知症に関する理解を深めるための、正しい知識の普及啓発の機会として実施しています。

本日の講演会には、認知症に関心のある約600人が会場に集まりました。講師を務めたのは、多くの認知症のある方に取材をした経験を持つ特定非営利活動法人イシュープラスデザイン代表の筧裕介氏。現在15万部が発行されベストセラーとなっている著書「認知症世界の歩き方」の内容をもとに、認知症のある方がどのような世界で生活をしているのか、いつどこでどのような状況で生活のしづらさを感じているかなど、誰もがなる可能性のある認知症について分かりやすく講義しました。

筧氏は、認知症のある方の生活について、認知症によって人の顔が分からなくなる五感のトラブルや、鍵と鍵穴の奥行きが分からなくなる空間のトラブルなど、認知症のある方の世界についてアニメーションや写真を交えながら説明しました。また、認知症のある方との関わり方について、認知症のある方がより幸せに生活できるようにするためのポイントを挙げて「一人ひとり症状が異なることを前提に接することが大切です」などと話し、参加者たちは熱心に耳を傾けていました。

メインホールのホワイエでは、図書館の認知症関連蔵書の展示などが行われ、本を手に取って読む人の姿もありました。

講演会に参加した遠藤武男さん(81歳・下和田在住)は、「とても分かりやすかったです。早くから認知症について詳しく知っていれば、認知症だったであろう両親にもっと優しくできたのにと思いました」と話しました。

 

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