「戦争体験を聞く会」を開催 子どもたちによるヒロシマ平和学習報告も

更新日:2022年11月07日

令和4年11月5日

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大和市は、11月5日、渋谷学習センター(大和市渋谷5-22)で、「戦争体験を聞く会」を開催しました。

市と大和市平和都市推進事業実行委員会では、毎年、戦争体験者による講話を通して戦争の悲惨さを学び、平和の尊さや大切さを考える講演会を行っており、次世代に戦争の記憶をつなぐ重要な機会としています。

今回は最初に、市内在住在学の小学生が参加した、ヒロシマ平和学習の報告会が行われました。広島平和記念式典への参列や広島平和記念資料館の見学、被爆体験者の講話などを通じて、自分で見て聴いて感じたことなどを、この日のために作成したスライドを用いて報告。発表の中で小学6年生の遠藤真優さん(12歳・座間市在住)は、「戦争を体験された方の、どんなことがあっても戦争という形で争ってはいけない、という話が印象的でした。今回の体験を通じて、当たり前だと思っている平和な日常が実は幸せなことだと気付きました。広島で起きたことを忘れず、平和への思いを大事にしていきたいです」と話しました。

昭和20年3月12日に10歳で名古屋大空襲を経験した市内在住の樋口豊子さん(88歳)が、戦時中の暮らしや大空襲の様子などを語りました。名古屋大空襲について樋口さんは、「爆撃で真っ暗な夜が明るくなり、爆音が鳴り響き、焼夷弾のにおいがしました。私は防空壕で爆撃が止むのを待った後、幼い弟たちの手を引き、火の海になっている通りを避難しました」と振り返りました。そして、明け方に空襲警報が解除された後、街はあたり一面焼け野原に。樋口さんは「一夜にして楽しい生活が失われたことがショックで涙も出ず、ただただ呆然としました」と当時の心境を語りました。最後に「終戦後学校の先生に、これから平和な時代を続けられるかは、君たちにかかっていると言われました。世界情勢が不安定になる中、戦争を起こさないようにするには、この先どうすればいいのか、どうかみなさんも考えてみてほしいと思います」と話し、参加者たちは真剣な様子で聞き入っていました。

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