大和市少年消防団が1泊2日の避難生活施設運営訓練を実施
令和6年10月6日
大和市少年消防団は、10月5日・6日、市立大和小学校(大和市深見西8-7-1)で、大規模震災の発生を想定した「避難生活施設運営訓練」を実施しました。
この訓練には、市内在住の小学4年生から中学3年生までで構成された70名(小学生団員54名、中学生団員16名)の少年消防団員が参加し、避難所(避難生活施設)の開設・運営や、宿泊を含む避難生活を実践形式で体験しました。
中学生団員は、避難所運営側として避難所を開設して、会長、副会長、総務・名簿班、食料・物資班、救護・衛生班、情報・広報班に役割を分け、避難者の受入れや支援物資の搬入などに携わることで運営に関わる知識を身に付けました。小学生団員は、避難者として避難所に集合し、不自由さやルールを守ることなど、避難者側の目線や立場から自ら何ができるかを学びました。
今年度は、昨今の避難所における課題として挙げられる「T・K・B (トイレ、キッチン、ベッド)」に焦点を当て、携帯トイレの疑似体験、非常食の調理、紙管製パーテーションの設置など避難生活を通じて大規模震災への備えについて体験しました。
紙管製パーテーションは「高松宮殿下記念世界文化賞」を受賞した建築家の坂茂氏が考案したもので、NPO法人ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク(VAN)様から指導を受け設置訓練を実施しました。作成した紙管製パーテーションを活用し、宿泊を体験し避難所でのプライバシーを守るための重要性についても身をもって体感することができました。
また、現在危機管理学を学ぶ現役大学生で卒団員の横山大地氏による防災講義(災害情報論)では、災害時のSNSの信憑性や情報収集についても学ぶことができました。
今回の訓練で避難所運営委員会会長を務めた梁瀬健斗さん(中学3年生団員)は、「会長として避難所運営に携わりましたが、中学生だけで避難所を運営することの大変さと責任を感じました。これからも訓練を重ね、近い将来起こるといわれている巨大地震に立ち向かえるようにしていきたいです」と話しました。
1.日時
令和6年10月5日(土曜日)~6日(日曜日)午前9時から翌午前9時まで(1泊2日)
2.場所
大和市立大和小学校 体育館
3.内容
〔午前〕※中学生団員のみ
- 避難所開設準備
〔午後〕※小・中学生団員合同
- 避難者(小学生団員)の受入れ
- 災害対応カードゲーム クロスロード(協力:NPO法人かながわ311ネットワーク)
- 卒団生による防災講義
- プライバシー保護の紙管製パーテーションの設置(協力:NPO法人ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク)
- 非常食の調理
- 携帯トイレ疑似体験 など
4.主催など
【主催】大和市少年消防団運営委員会(事務局:大和市消防本部予防課)
【共催】一般財団法人 日本防火・防災協会
お問い合わせ
大和市 消防本部予防課 TEL:046-260-5727
更新日:2024年10月08日