2023年10月7~8日 避難生活施設運営訓練
災害時に避難所が開設される大和小学校の体育館をお借りし、1泊2日の避難生活施設運営(体験)訓練を実施しました。

市危機管理課による防災講話

危機管理課の職員から避難所に関する講義を受けました。
防災備蓄倉庫の見学。備蓄品も見せていただきました。
避難所の開設準備、スタート!

避難生活施設運営委員会を立ち上げた中学生団員たち。気合を入れて避難所運営するぞ!

会長と副会長は避難所全体を見回り、作業の進捗を確認したり、相談を受けたりしていました。

救護衛生班は救護所を設置した後、応急手当の手技を練習しました。
情報広報班は誰が見てもわかりやすい情報掲示板を心がけ、作成しました。
食料物資班は食事の内容と調理方法を確認し、配給ルールを話し合いました。
総務名簿班は避難者の誘導ルールを決定し、避難者受付を準備しました。
避難者の受け入れ、スタート!
避難者役の小学生が到着。避難者受付には長蛇の列ができましたが、受付の段取りが良く、すぐに解消。

避難者の中にはケガ人役も。救急訓練を活かし、救護衛生班が三角巾でスムーズに手当てしていました。

高齢者には大きな声でゆっくりと質問しながら受付していました。

目の不自由な人には肩を貸し、優しくサポート。

どんな避難者も優しい心で受け入れました。

情報掲示板には全てふりがながふられていて、小学生でも読めました。
防災自由研究発表会

防災自由研究「大和市の防災対策」をみんなの前で発表するのは、小学生団員の隊長。「大和市はなぜ自然災害による死者が0人なのか?」という疑問から始まった調査で、大和市の地盤が固いことや防災パークの役割などを詳しく調べ、大和市ならではの特徴をわかりやすくまとめていました。
“ジュニア防災検定アンバサダー”であり“戦国プリンセス博士ちゃん”としてテレビ出演もしている諸星天音さんをスペシャルゲストとして招き、「熊本城の防災力」を講演していただきました。熊本城の隠された防災対策に驚くのはもちろんのこと、同年代の子が興味の幅を広げ、知識を掘り下げていく姿が、団員たちにとって良い刺激になったようです。
物資搬入と段ボールベッド組み立て

避難者役の小学生も協力し、重い毛布を運びました。

この段ボール箱が本当にベッドになるの?

この土台にもう一枚大きな段ボールを乗せるよ。

みんなで力を合わせて…ベッド完成!
紙製間仕切りの設置

NPO法人ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク様のご指導のもと、紙製間仕切りの組み立てをしました。

まずは柱に梁を通して骨組みを組み立てます。

高い位置だけど…よし、届いた!
最後に目隠し用の布を取り付けます。
体育館いっぱいに間仕切りが完成!

みんなでがんばったよ!
非日常の夜ごはん

夕飯は非常食のカレーライスかパスタのどちらか。食料物資班が決めたルールに従い、年下の4年生団員から順番に選んでもらいました。

待ちに待った夜ごはん!

パスタおいしいよ!非常食じゃないみたい!

こういう時は迷わずカレーライス!辛いけどおいしい!
避難所に宿泊

夜になり、小学4~5年生は保護者への引き渡し訓練を兼ねて帰宅。小学6年生と中学生はそのまま避難所に泊まりました。
カーテンで区切られた1畳ほどの就寝スペースで、支給された寝具はマットと毛布のみ。家の寝心地とは全然違うので、熟睡できなかった団員もいたかもしれません。寝る前のリラックスタイムを楽しんでいる団員もいました。
翌朝

翌朝6時、突然鳴り響いた緊急地震速報で起床し、そのままグラウンドへ避難するという、予告無しの避難訓練を実施しました。

保存食のおにぎりとゼリーの朝食。その後、避難所の閉鎖作業を行い、訓練終了となりました。
訓練を終えて
避難生活では普段の生活よりも不便な状況が多いことを実感できただけでなく、仲間と協力することで困難を乗り越えたり、自分はこんなこともできるんだという新たな発見もあったと思います。
近い未来に発生が予測されている大災害の時に、自分の命を守り、周りの人たちも助けられる地域の防災リーダーになることを期待しています。
この記事に関するお問合せ先
消防本部 予防課 予防係
〒242-0018 大和市深見西4-4-6 (消防本部庁舎2階)
電話:046-260-5727
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更新日:2023年10月27日