2025年10月4日 避難生活施設運営訓練
災害時に避難所が開設される大和東小学校の体育館をお借りし、避難生活施設運営訓練を実施しました。
避難生活施設の開設
午前中は大和市立大和東小学校・神奈川県立大和東高等学校避難生活施設運営委員会にご指導いただき、中学生団員が中心となって避難生活施設を開設しました。
中学生団員は避難所開設方法を熱心に学び、避難者名簿を用いた受付方法や区割りの設定、災害時におけるトイレの作成等、より実践に近い形で避難者の受け入れ準備をすることができました。


避難者の受け入れ
準備を終えると、避難者役の小学生団員が続々と体育館入口に集まってきました。受付の中学生団員は避難者名簿の内容を確認し、区割り番号が書いてあるカードを避難者に渡し、体育館内の決められた位置に避難者を誘導しました。
受付終了後は、一人ひとりに与えられた区画での雑魚寝や、携帯トイレの使用等、避難所での生活を体験しました。
また、危機管理課の職員による「令和6年能登半島地震に伴う被災地支援」の講義を聴き、避難所のトイレや食事の実態を知ることができました。


TKB(トイレ・キッチン・ベッド)
災害関連死をなくすため、生きていく上で必要不可欠な「排泄」「食べる」「寝る」の環境を避難所開設初期からしっかり整えることが、昨今の避難所では課題となっています。
午後は「TKB(トイレ、キッチン、ベッド)」を大テーマとし、災害への備えやTKBの重要性について学びました。
T:安心して使えるトイレ
災害時、トイレ環境の不備が健康被害やストレスに直結すると考えられています。団員はなぜトイレが重要かを学んだ上で、優成サービス株式会社の福祉バイオトイレカーを見学し、「我慢するトイレ」ではなく「安心して使えるトイレ」が必要だという意識を持ちました。

K:キッチンカーの温かい食事
避難生活を送る中で、食事はお腹と心を満たし健康を維持するために重要な要素です。昼食では、大和市と災害協定を結んでいるキナリノ縁株式会社のキッチンカーにお越しいただき、温かいカレーを食べました。少しスパイスが効いた食べやすい味のカレーは大好評で、にぎやかな食事の時間になりました。


B:就寝スペース
分隊に分かれ、安心して眠れる環境には何が必要かを考え、就寝スペースを作成しました。ワンタッチパーテーションは組み立てやすく、壁があるからプライベート空間が保たれる事、コットを使うと床からの冷気を防ぐので雑魚寝よりも寝やすいこと等、自分たちで実際に設置し体験することで体と心を休めることのできる空間が大切だと実感できました。

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更新日:2025年10月31日