平成26年度 こども体験事業

更新日:2025年03月31日

平成26年度は、東日本大震災被災地の訪問を通じ、子どもたちに、同震災への理解を深め、思いやりや社会貢献の気持ちを育んでもらうため、2泊3日の被災地への宿泊研修の他、事前研修及び事後研修、活動発表を行いました。

訪問先の陸前高田市では、市役所をはじめ、現地の自治会や地域の方々のご協力を得て、うごく七夕まつりへの参加や仮設住宅の訪問など、現地の方々との交流を行いました。

事前研修 7月13日・21日

参加者は、抽選で選ばれた小学5年生10名、小学6年生10名、中学生10名の計30名。

被災地の現状に関心のある子どもたちが、大和市青少年センターに集まりました。

8月に2泊3日の宿泊研修で、東日本大震災の時に津波の被害が大きかった岩手県陸前高田市を訪れました。

宿泊研修に向けて、3年前の3.11東日本大震災の事を振り返ったり、陸前高田市の被災状況を学んだりしました。

また、現地の祭組の協力で、伝統行事「うごく七夕祭り」に参加できることになり、当日に引っ張る山車の飾りを制作しました。

参加者一人ひとりが、宿泊研修に向けて意欲を高めることができました。

グループになり、3.11の時の記憶を振り返っている写真
地元の方に来ていただき、被災体験を語っていただいている写真
山車の飾りを作り、山車を引っ張るときの掛け声「ヨイヤサーッ!」と言っている子供達の写真

宿泊研修 8月7日〜9日

いよいよ迎えた2泊3日の宿泊研修。たくさんの方のご協力とご支援のおかげで無事に全日程を終えることができました。

参加した子どもたちは、被災地の現状と復興への取り組みを知り、また防災への意識を高めることができました。

さらに現地の方々の交流を通して、人の温かさや優しさにふれ、人と人とのつながりの大切さにも気づくことができました。

この研修をとおして学んだことを、事後研修でまとめて、11月22日「大和市青少年健全育成大会」での発表につなげます。

現地での主な活動

  • 陸前高田市に伝わる伝統行事「うごく七夕まつり」に参加
  • 戸羽太 陸前高田市長の講話
  • 市立第一中学校仮設住宅自治会の方々との交流
  • 旧市街地巡見
道路で華やかに飾り付け、ライトアップした山車を引っ張っている子供達の写真
暗闇に提灯の明かりが灯る中人々が集まり1年に一度だけ悲しみを乗り越えて盛り上がっている様子を写した写真
自身も被災された戸羽市長が当時のことを優しい語り口で話しているのを聞いている子供達の写真
仮設住宅の前で地元の方と記念撮影をしている写真
背丈より高いオレンジ色のフェンスが設置されている歩道を実際に歩いている子供達の写真
復興への象徴「奇跡の一本松」の前で集合写真を撮っている写真

参加者の感想

  • 人を助けたり元気にさせたりするにはどうすればよいかを考えられる人になりたい。数年後の社会の中心になるのは私たちだから、これを機に災害についてしっかりと意識するべきだと思った。
  • 自然災害の怖さや復興の現状、未だに仮設住宅にすんでいるが、大切な人を亡くした辛さを乗り越えて前向きに暮らしている人々がいるということを、家族や友だちに伝えたい。
  • 七夕祭りへの思いの強さを伝えたい。
  • 津波の被害では、過去にあったことを風化させてしまったことも、被害が大きくなった原因でもあるので、日ごろの訓練や備えを怠らずに未来へ伝えることが大切だと思った。
  • 僕が未来に伝えたいことは、家族や友人の大切さです。理由は、家族や友人がいることを当たり前だと思っていると、何らかの原因で失ってしまったら、とても悲しいし後悔してしまうからです。
  • 初対面の私たちを孫のようにかわいがってくれたり、お別れの時にたくさんの人が手を振ってくれたりしました。そんな皆さんの温かさを家族に伝えたいと思います。

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