平成27年 こども体験事業
事前研修 7月12日・7月20日
参加者は、小学5年生16名、小学6年生10名、中学生3名の計29名。
被災地の現状に関心のある子どもたちが、大和市青少年センターに集まりました。
8月7〜9日の宿泊研修で、東日本大震災の時に津波の被害が大きかった岩手県陸前高田市を訪れます。
その宿泊研修に向けて、3年前の3.11東日本大震災の事を振り返ったり、陸前高田市の被災状況を学んだりして、自分が現地で何を学んでくるのかを考えました。
また今年も、現地の伝統行事「うごく七夕まつり」に参加できることになり、当日に引っ張る山車の飾りを制作しました。
参加者一人ひとりが、宿泊研修に向けて意欲を高めることができました。
宿泊研修 8月7〜9日 2泊3日
岩手県陸前高田市での2泊3日。たくさんの方のご協力とご支援のおかげで無事に全日程を終えることができました。
参加した子どもたちは、被災地の現状と復興への取り組みを知り、また防災への意識を高めることができました。
さらに現地の方々との交流をとおして、人の温かさや優しさにふれ、人と人とのつながりの大切さにも気づくことができました。
この研修をとおして学んだことを、事後研修でまとめて、「大和市青少年健全育成大会」(11月21日(土曜日)開催予定)での発表につなげます。
現地での主な活動
- 陸前高田市に伝わる伝統行事「うごく七夕まつり」に参加
- 戸羽太 陸前高田市長の講話
- 市立第一中学校仮設住宅自治会の方々との交流
- 被災地体験プログラム
- 震災遺構タピック45(旧道の駅)で、現地コーディネーターによるガイド
- 同市普門寺住職による説法を拝聴
- 宿泊研修のふり返り、まとめ(宿舎において)
- 宮城県気仙沼市復興商店街の見学
参加者の感想
- 3日間を通して思ったことは、ご飯などを粗末にすることはとてつもなく贅沢だと思いました。避難所での不自由だった生活や、津波で家族や友だちを失くした人がいるということを知って、家族がいることが当たり前だと思っていたけれど、自分はとても贅沢していると思いました。
- 家に帰ったら、震災が起きたときの対策をしようと思った。
- 自分が守りたいと思う大和市にしたいと心から思った。
- 震災の大変さやさびしさがわかった。このことをみんなに話そうと思う。
- 印象に残っている言葉は「津波てんでんこ」。万一の時には人の命を救える人になれるよう日々努力したい。
- 今は皆笑ってしゃべっているが、あの日どれだけ辛い思いをしたのか、今どれだけ大変なのか、そしていつまで続くのか、僕たちの生活には直接関わってくることのないそれらが彼らの生活の全てだったと気づいた。
- 悲しみや辛さが残っている人がいて、それを乗り越えるため、みんなを元気づけるものが七夕まつりや一本松だということがわかりました。復興が進んでいる中、まだまだ大変な状況が続いていて、それでもがんばろうとしていることを、大和市に帰ったらどんどん伝えていきたいです。
更新日:2025年03月31日