平成28年 こども体験事業
事前研修 7月19日・7月31日
今年は、小学校5年生10名、6年生14名、中学生3名の合計27名が、市内の小中学校から集まりました。
東日本大震災から5年目という節目を迎え、被災地の現状をこの目で確かめたいという児童や、昨年の参加者が何人も参加しています。
今年も、8月7〜9日の3日間で、津波の被害が甚大であった岩手県陸前高田市を訪問します。
事前研修では、その宿泊研修に向けて、陸前高田市の地理や被災状況、地震に対しての心構えなどを勉強しました。また、陸前高田市出身の方をお招きし、ご自身の被災状況を語っていただき、宿泊研修当日に参加する現地の伝統行事「うごく七夕まつり」の山車飾りを一緒に作成しました。さらに、一人ひとりが宿泊研修での目標を設定し、3日間をより有意義にするための研修となりました。
宿泊研修 8月7〜9日 2泊3日
突然の雨により、内容を変更した活動もありましたが、今年も陸前高田市の皆さまの温かいお出迎えとご協力で、無事に全日程を終えることができました。
現地で交流した方は、悲しみや苦しみを乗り越えて、今を精一杯生きている方ばかりでした。また、いろいろな方から、これからを生きる参加者に貴重なメッセージも多くいただきました。その強さや優しさから、多くのことを感じとって欲しいと思います。陸前高田市の復興に向けての道のりは、まだまだ始まったばかりです。今だから学ぶこと、できることとは何でしょうか。この3日間で、見たこと、聞いたこと、感じたことを、事後研修でまとめ、その成果を11月の「青少年健全育成大会」での発表などをとおして、広く市民に伝えていきます。
現地での活動
- 震災遺構見学(タピック45(旧道の駅)、奇跡の一本松)
- 伝統行事「うごく七夕まつり」に川原祭組の一員として参加
- 戸羽太 陸前高田市長の講話
- 市立第一中学校仮設住宅の方々との交流会
- 被災地体験プログラム(気仙大工左官伝承館にて)
- 高田松原を守る会代表の講話
- 気仙大工左官伝承館館長の講話
- 火おこし、昔遊び体験
- 宿泊研修のふり返り、まとめ(宿舎にて)
- 市内「鶴亀鮨」店主の講話、昼食
参加者の感想
- 5年経っているので震災の爪痕はあまり残っていませんでしたが、震災遺構として残っているタピック45を見学した時、建物の鉄骨が折れ曲がり壁も砕けている様子を見て、津波の恐ろしさを実感しました。
- 去年参加した時に見た巨大ベルトコンベアーがなくなって、景色はきれいになったけれど、盛土の上には、まだ何も建っていないので、復興はまだまだだなと思いました。
- いろいろな方にお話を伺いましたが、復興が進んでいくためには、様々な苦労や課題があることがわかりました。自分にできることは何かを考えたいです。
- 大きな地震が来ることを想定して、自分で自分の命を守ることが大事だと思う。
- 自然災害に絶対はないということを学んだ。家や学校、身近な場所にある危険を見つけたい。

更新日:2025年03月31日