平成28年度YAMATOイラストレーションデザインコンペ入賞作品
平成28年度YAMATOイラストレーションデザインコンペの入賞作品および審査員講評です。
審査員
及川 正通・伊藤 桂司・江上 隆夫・小林 覚
最優秀賞 小瀧 三菜美
夜の祭
少し難航した今年の審査。最優秀賞の決め手は、何とも言えない「夜」の世界の色の美しさだった。黒々とした樹で遊ぶ小人のような人影、夜空、水面、金魚、かき氷…。
蛍光色を使っているのか、独特の色合いが面白い。稚拙な絵なのに、どこか捨てがたい魅力が、じわじわと迫ってくる!これからもぜひ、楽しみながら描いていってほしい。

優秀賞 片桐 詩織
おいしい割箸 わた あめ太郎(わたあめ)
写真に撮ってチラシに載せてしまうと、きっと伝わらないと思うが、この綿菓子は実に良くできている。絵には何重にも丁寧な加工が施され、下の黒い台紙の選び方にもこだわりがある。応募された3点セットの他の2点にも共通して、景色の切り取り方も潔い。ちょっと敷居の高いイラストレーションの世界を誰にでも手の届きそうなものに感じさせつつ、でも、簡単には真似させないぞ、というアイデアと工夫を評価する。きっとこの人はいい綿菓子職人になれるでしょう。

優秀賞 森戸 えり子
羽虫たちの祭
「祭」というテーマだったせいか、日本の祭をモチーフにした作品が多い中、ひときわ上品で静謐(せいひつ)なこの絵が、逆に強烈なイメージとして目に入ってきた。淡いトーンの色彩とタッチ、「羽虫たちの祭」というファンタジックな展開が魅力。画面左上の彩雲の美しさも逸品。

優秀賞 田中 映理
念願のナイトサファリデビュー
虎や豹の仲間か、家族か…何か華やいだ雰囲気が「お祭りさわぎ」でいいね。
それぞれの表情もいいし、色のコントラストもいいね。僕は迷わずにこの作品に手が伸びてしまった。蓋をあけたら、何と僕が昨年、優秀賞に選んだ作者と同人物だった。

優秀賞 矢木 悦子
大好きなわたあめ
「綿あめ」を食べた小学生の頃、確かにこんな風にいつまでも消えないような巨大なヤツが欲しいと思っていたことがある。大きな「綿あめ」に窓が開き、女の子の顔がのぞくアイデアも楽しいが、実は女の子のキャラクターがとても魅力的!この後、吸い込むように食べちゃうんだろうな。

みんなで選ぶBESTイラスト 山本 沙由里
魂の音
