令和2年度YAMATOイラストレーションデザインコンペ入賞作品
YAMATOイラストレーションデザインコンペは、若者の発表活動をサポートするとともに、大和をイラスト溢れるまちに変えていくことを目的に、平成23年度から実施している公募型のコンペです。
10回目の開催となる今回は、コロナ禍にも関わらず、595点の作品が集まりました。
595点の中から選ばれた入賞・入選作品を紹介します。
審査員
及川 正通・伊藤 桂司・江上 隆夫・小林 覚
最優秀賞 長江 聖也
色鉛筆とマーカーで力強く仕上げられた馬。タイトルは「白馬の希」。作者は、本イラスト展に毎回オリジナリティのある発想と画風で、コンテストに良い作品を寄せてくれている。今作は、白馬の躍動感を画面いっぱいに漲らせて、審査員の目を引いた。少しキャラクターっぽさのある画面構成や鮮やかな色使いもたいへん魅力的で、満場一致で最優秀賞に選ばれた。おめでとうございます!
白馬の希

優秀賞 小林 楓果
SUNRISE
わずかに希望として残されている「オリンピック」。その聖火がライオンに変化して行くデッサン力はかなりのもの。特別奇をてらった発想でなく正面から堂々とチャレンジしている作品は、今、この時代だから必要ではないだろうか。彩色もみごとだ。

優秀賞 ぺこ り太郎
希釈+α
今年のテーマは「希」。世界中がコロナで大変な時にぴったりのテーマ。方眼紙にプリントされたイラストは、ひとの成分表になっていて不安もありつつも、希望(KIBOU)が大きく頭を占めている。テーマの消化の仕方が今回の作品の中でもユニークで一次審査の時から目立っていた。ボールペンで描いたものをパソコンで仕上げているが、POPでユーモアのある作品。もう1点の応募もなかなか良かった。

優秀賞 Mayumi Sun
太陽に向かって
テーマに対するシンプルな発想と着地が潔く痛快。とはいえこの絵がとても魅力的なのは、単純さなのではなく背景に感じるイソップやボルヘス等の寓話やルイス・キャロルの夢幻的な香りなのかもしれない。一筋縄ではいかない作者のセンスを強く感じた。

優秀賞 村松 真優
可愛いくありたいから…
今にもスルリと落ちそうな、それでいてしっかり紐が引っ掛かっている。そんな危うい指の角度が美しい。そのために少しだけ人差し指も長く描いたのだろう。マスクの汚れも、実際にファンデーションと口紅を使って再現されていてリアルだ。遠くビル群のシルエットで、街の喧嘩まで聞こえてくる。そんな小さな工夫がたくさん重ねられていることを高く評価した。それに何よりタイトルが明るくていい。作者が真っ赤なリップをキラキラと輝かせながら笑顔で街を歩ける日が待ち遠しい。

みんなで選ぶBESTイラスト
該当者なし(入選作品展中止のため)