令和元年度YAMATOイラストレーションデザインコンペ入賞作品

更新日:2024年02月01日

令和元年度YAMATOイラストレーションデザインコンペの入賞作品および審査員講評です。

審査員

及川 正通・伊藤 桂司・江上 隆夫・小林 覚

最優秀賞 毛利 芙実香

最優秀賞を選ぶテーブルに乗っていた2点。審査員はだれも同じ作者の作品だとは思わなかった。

“私のおばあちゃん”は水彩でデッサン力も描写力もしっかりとした作品。片や“置いてから10分後”は「時」というテーマにアクリルガッシュで少しユーモラスに挑んだ作品。2つのアプローチを、さらに違う手法でイラストに定着したことに審査員全員の評価が集まり、満場一致で最優秀賞に決定した。将来がおそろしい(by及川正通)。おめでとうございます!

わたしのおばあちゃん

白色の帽子を被りメガネをかけた女性の上半身を正面から描いた「わたしのおばあちゃん」というタイトルの最優秀賞作品の写真

置いてから10分後

イタリアンドレッシングを描いた2つめの最優秀賞「置いてから10分後」作品の写真

優秀賞 阿部 ゆい

思い出の場所

今回の「時」というテーマは、意味合いがはっきりしすぎたせいか、時計を画いたり、説明的な作品が多かった。私が選んだ阿部ゆいさんの作品は心象風景で時間を表現している。
明るい配色なのに、妙に寂しさを感じたり、じっと見ていると怖さが迫ってきたりする。沢山ある作品の中で、心に残る作品でした。向こうに見えるマンションが重機の影からバッサリ消えているのは、意識的な表現なのかどうか、私には謎です。

後方に3棟の団地が建っている前でショベルカーが動いている様子を描いた優秀賞「思い出の場所」の作品の写真

優秀賞 三澤 健琉

テーマに対しての解釈は凡庸だが、ユニークな描写力がこの絵を只ならぬ方向へシフトさせた。アフリカやインド民話又は、ナイーフアート的な画面構成も好感が持てるし、何より楽しい。人間が死んだ後も成長を続ける樹の何て愛らしく力強いことか。

人間の人生と木の成長を描いた優秀賞「時」の作品の写真

優秀賞 木下 紫響

暇な86400秒

あまり細密画的なイラストは選ばない方なのだが、ちょっと可愛いモチーフが、もうこれでもかこれでもかと展開されていて思わず一次審査中に見入ってしまいました。良く見ると、毒々しいモチーフやエロティックなモチーフなど色々隠れていて楽しい。タイトルの「暇な86400秒」は24時間。1日で書いたのですかね?作者に訊いてみたい。

作品全体に様々な動物や物が緻密に描かれている優秀賞作品「「暇な86400秒」」の写真

優秀賞 松田 愛

劣化

前回の「想」もそうでしたが、「時」というぼんやりとしたテーマから何を連想し、1枚のイラストにどう「変換」するか、がポイントだったと思います。そういう意味で、まだ19歳の作者が、常に同じ場所にあり、姿や形を変えずに“あの看板”を劣化させたアイディアを評価しました。もちろん文字や白地、赤錆の色などもよく表現できていたと思います。たった1枚のこの絵だけで、昭和から令和までの「時の流れ」を見事に切り取ったセンスに拍手を贈ります。

昔のたばこ屋の看板が描かれている優秀賞作品「劣化」の写真

みんなで選ぶBESTイラスト 除村 仁美

あたたかい時間

女の子が母親の膝の上に座りアルバムを一緒に見ている様子を描いた「あたたかい時間」の写真

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