蚊を媒介とする感染症にご注意ください

更新日:2023年08月28日

蚊媒介感染症とは、ウイルスなどを保有する蚊に刺されて発症する病気のことです。
ジカウイルス感染症、デング熱、チクングニア熱、マラリア、日本脳炎などがあります。
デング熱は、2014年、日本国内で160名の感染者が確認され、2016年には海外から帰国した方がデング熱を発症し、死亡する事例が発生しました。2019年6月以降、ミャンマーが感染地域とされるチクングニア熱について、国内で3年ぶりに複数例報告されており、デング熱についても東南アジア等において流行が報告されています。流行地へ渡航する際は、蚊に刺されないよう充分注意が必要です。

おもな蚊媒介感染症の紹介

蚊が皮膚にとまって血を吸っている写真

ジカウィルス感染症、デング熱、チクングニア熱

症状

発熱、発疹、結膜炎、筋肉痛、関節痛、倦怠感、頭痛
(注意)ジカウイルス感染症は、症状が軽度で気付かないケースもあります(不顕性感染)

特徴

東南アジアやアフリカ、中南米などの熱帯・亜熱帯地域で広く発生しています。

媒介する蚊

ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ 媒介する蚊は日中、都市部(時に家の中)にも出没します。

マラリア

症状

寒気、発熱、息苦しさ、目の充血、嘔吐、頭痛、筋肉痛

特徴

全世界で2億人以上の患者がいるとされ、年間約60万人以上の死亡者が報告されています。

媒介する蚊

ハマダラカ 日没後山間部、田園地帯に出没します。夜間の外出は注意しましょう。

妊婦と妊娠の可能性のある女性、流行地から帰国された男性へ

妊娠中にジカウイルスに感染すると、胎児に小頭症などの先天性障害をもたらす可能性があることから、妊婦及び妊娠の可能性がある方は、可能な限り流行地への渡航を控えてください。
(注意)世界保健機関(WHO)は、2016年3月8日、妊婦は流行地域への渡航をすべきでないと勧告しています。

性行為により、男性から女性パートナーへの感染伝播が疑われる事例が報告されています。

現在、性行為による感染についての十分な知見は得られていませんが、流行地域から帰国した男性は、症状の有無にかかわらず、最低4週間、パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中、性行為の際に、コンドームを使用するか性行為を控えることを推奨します。

(注意)世界保健機関(WHO)は、2016年2月18日、 流行地から帰国した人は、帰国後少なくとも28日間、より安全な性行動をとるか、性行為の自粛を検討するよう勧告しています。

蚊にさされないために

  • 長そで、長ズボンの服を着用し、肌を出さないよう心がけましょう。
  • 虫よけスプレーや蚊取り線香、殺虫剤を積極的に使いましょう。
  • 夕方はもちろん、昼夜も、また都市部(特に家の中)でも注意しましょう。

海外で蚊にさされた場合は?

  • 海外で蚊にさされて熱が出た場合は、できるだけ早く医療機関を受診してください。
  • 帰国時に発熱や心配な症状がある方は、検疫所の担当者にご相談ください。 

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