第14回入賞作品
YAMATOイラストレーションデザインコンペは、若者の発表活動をサポートするとともに、大和をイラスト溢れるまちに変えていくことを目的に、平成23年度から実施している公募型のコンペです。
14回目の開催となる今回は、460点の作品が集まりました。
このページでは、審査によって選ばれた最優秀賞(1点)、優秀賞(4点)、及び、入選作品展の来場者投票による「みんなで選ぶBESTイラスト」(1点)を紹介します。
なお、この他の入選作品は、入選作品展パンフレットでご覧いただけます。
第14回YAMATOイラストレーションデザインコンペ入選作品展パンフレット (PDFファイル: 2.9MB)
最優秀賞

作品タイトル
「あ~っ!!」
作者
山崎 和貴
審査員講評
この作品、主役は扇風機である。しかし、まず目に飛び込んでくるのは、兄と妹らしき大きな口を開けた2人。この口の表現、顔の表情が素晴らしい。魚眼でのぞいたような構図と丁寧に描き込まれた畳!と大自然がちょっとしたドラマを感じさせる舞台となっている。水彩の絵の具を使った懐かしさを感じさせるタッチも素晴らしい。夏休み、扇風機に向かって声を出して遊んだ記憶が蘇る。最優秀賞おめでとうございます。
優秀賞

作品タイトル
四つの彗星
作者
稲井 健斗
審査員講評
緑の配色の4機の飛行機。色もスタイルも爽やかに風に乗って飛んでいく…行く先は決して暗い未来じゃない…。何かと息苦しい現代に、夢と希望を持たせてくれる世界だ。手書きの鉛筆、クレパスのアナログがさらに好感が持てる。16才の風感覚万歳!
優秀賞

作品タイトル
四季
作者
的場 巴里
審査員講評
絵の中心にいるブランコに乗った女性の表現が凡庸ではありますが、それを遥かに上回る絵の魅力に引き込まれました。各モチーフやディティールの丁寧な描き方、画面の構成力をベースに、サイケデリックメルヘンとも言えるほのかな狂気が漂う素晴らしい作品です。特に鳩や蝶、兎といった動物たちの描写が絵の完成度を高めていると思います。
優秀賞

作品タイトル
小包
作者
オカモトミナミ
審査員講評
マンガのひとコマのような学校での1シーンをイラストに定着した作品。このイラスト、ほぼ俯瞰のアングルで描いている。少年の表情が何とも曰く言い難い。ノートにはキャラクターの落書き。授業からひとり意識は離れているのだろう。思春期のある時期の不安定さをデジタルで描き上げたのか。窓からは微風が吹きこんでいるようだ。作者に聞いてみたいことが1つある。何故、この作品のタイトルが「小包」なの?
優秀賞

作品タイトル
朝刊
作者
バルビーニ ダヴィデ
審査員講評
新聞紙が舞うほどの突風なのだろうが、人も犬も涼しい顔で行き交っている。タイトルは「朝刊」だが、バイクに乗るのは新聞配達員ではなく、さらに人物も犬も作品の端から半分見切れている。そう、この作品の主役はまさに、ど真ん中を吹き抜けた「風」そのものなのだ。光も影も細部まで丁寧に描かれており、それでいて街路樹や植え込みまで赤く染めた潔さも気持ちよい。作者の感じた日本の「風」が、心地よいものであることを願っている。
みんなで選ぶBESTイラスト

作品タイトル
今のうちに
作者
長坂 礼
更新日:2025年02月04日