フレイル予防

更新日:2022年02月01日

フレイルとは、高齢者の「虚弱」状態

歳をとって、認知機能や社会的つながりを含む心身の機能が低下した状態を「フレイル」といいます。フレイルは健康な状態と介護が必要な状態の中間です。早めにフレイルに気づき、対策をすれば、健康な状態に戻すことができます。
 
フレイルに陥る原因は病気だけでなく、ライフイベントや生活環境の変化によることもあり、人によって様々です。
フレイル予防には「栄養」「運動」「社会参加」の3つの柱が重要になります。

加齢による予備能力の低下の段階を示したイメージ図

フレイルイメージ図

フレイルチェック

まずは、フレイルかどうか確認しましょう。

後期高齢者の質問票(全15項目)

フレイルなど、高齢者の特性を踏まえて健康状態を総合的に把握する目的で、国が策定したものです。

フレイルチェック項目一覧
類型名 No 質問文 回答選択肢
健康状態 1 あなたの現在の健康状態はいかがですか
  1. よい
  2. まあよい
  3. ふつう
  4. あまりよくない
  5. よくない
心の健康状態 2 毎日の生活に満足していますか
  1. 満足
  2. やや満足
  3. やや不満
  4. 不満
食習慣 3 1日3食きちんと食べていますか
  1. はい
  2. いいえ
口腔機能 4 半年前に比べて固いものが食べにくくなりましたか
(注意)さきいか、たくあんなど
  1. はい
  2. いいえ
口腔機能 5 お茶や汁物等でむせることがありますか
  1. はい
  2. いいえ
体重変化 6 6ヵ月間で2〜3キログラム以上の体重減少がありましたか
  1. はい
  2. いいえ
運動・転倒 7 以前に比べて歩く速度が遅くなってきたと思いますか
  1. はい
  2. いいえ
運動・転倒 8 この1年間に転んだことがありますか
  1. はい
  2. いいえ
運動・転倒 9 ウォーキング等の運動を週1回以上していますか
  1. はい
  2. いいえ
認知機能 10 周りの人から「いつも同じことを聞く」などの
物忘れがあると言われていますか
  1. はい
  2. いいえ
認知機能 11 今日が何月何日かわからない時がありますか
  1. はい
  2. いいえ
喫煙 12 あなたはたばこを吸いますか
  1. 吸っている
  2. 吸っていない
  3. やめた
社会参加 13 週1回以上は外出していますか
  1. はい
  2. いいえ
社会参加 14 ふだんから家族や友人と付き合いがありますか
  1. はい
  2. いいえ
ソーシャル
サポート
15 体調が悪いときに、身近に相談できる人がいますか
  1. はい
  2. いいえ

太字の回答選択肢に該当した場合、フレイルのリスクがあります。

指輪っかテスト

ふくらはぎの太さで、簡単に身体全体のおおよその筋肉量を知ることができます。
親指と人さし指で指輪っかをつくり、ふくらはぎの最も太い部分を囲みます。
人差し指が届いて、隙間ができた場合は、身体全体の筋肉量が減っている(=サルコペニア)可能性が高いと考えられます。
筋肉量が減ってきていると、フレイルになりやすいと言われています。

上記のチェックでフレイルのリスクに当てはまった方、ご家族のフレイルが心配な方などお気軽にご相談ください。

指輪っかテストのイメージ図

指輪っかテストイメージ図

フレイル予防活動

  • 個別訪問(主に低栄養予防、口腔機能低下防止を目的としています)
    対象の方には文書でお知らせした上で、市の管理栄養士や歯科衛生士が訪問し相談を実施しています。
  • 出張けんこう教室や高齢者の通いの場における健康・栄養相談
    フレイル予防の講話や、希望の方へ個別相談等を実施しています。
  • 窓口相談(大和市保健福祉センター4階 健康づくり推進課)

フレイルにならないための3つのポイント

フレイル予防は日々の習慣と結びついています。
栄養、身体活動、社会参加を見直すことで活力に満ちた日々を送りましょう。

フレイル予防の為に必要な3つの項目のイメージ図

感染症などが流行している時期は、家にいながら健康を維持する工夫をしましょう。
新型コロナウイルス感染症は、高齢の方や基礎疾患がある方は重症化しやすいことが明らかになっています。
自分自身を守るために手洗いを中心とする感染予防に加え、「動かないこと(生活不活発)」によるフレイルの進行を予防することが大切です。

先の見えない自粛生活でのフレイル予防について、一般的なポイントをまとめました。
ご覧いただき、フレイルを予防し、抵抗力を下げないようにしましょう。

身体活動のポイント

  • 座っている時間を減らし、足踏みをするなど身体を動かす。
  • ラジオ体操やスクワットなど、家の中や庭などでできる運動をする。
  • 家事や農作業などで身体を動かす。
  • 人混みを避けて、一人や限られた人数で散歩する。

食生活・口腔ケアのポイント

  • 3食欠かさずバランスよく食べて、規則正しい生活を心がける。
  • 毎食後、寝る前に歯磨きをする。
  • しっかり噛んで食べる、一人で歌の練習をする、早口言葉をいうなど、お口周りの筋肉を動かす。

人との交流(社会参加)のポイント

  • 家族や友人と電話で話す。
  • 家族や友人と手紙やメール、SNSなどを活用して交流する。
  • 買い物や移動など困ったときに助けを呼べる相手を考えておく。

この記事に関するお問合せ先

健康福祉部 健康づくり推進課 地域栄養ケア推進係
〒242-8601 大和市鶴間1-31-7 (保健福祉センター4階 案内図
電話:046-260-5804

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