令和7年度 施政方針【将来を切りひらくことのできるこどもが育つまち】
将来を切りひらくことのできるこどもが育つまち
2番目の目標は、「将来を切りひらくことのできるこどもが育つまち」でございます。
こどもたちにとって、スマートフォンやタブレットといったデジタルデバイスが身近になったことで、オンラインでのコミュニケーションや、屋内で過ごす機会は増加してきています。その一方で、小学生の体力や運動時間については、国の調査において低下傾向にあるとの結果が明らかになっており、運動習慣の減少という課題を改めて認識したところです。こうした中、こどもたちと私が直接対話した「未来の やまと こどもミーティング」において、「ボール遊びができる公園が少ない。」という意見を多数いただき、外遊びの場に困っている現状も承知しております。
そこで、新年度からは、放課後に小学校の校庭などで体を動かす機会として、「放課後児童のエンジョイスポーツ」を実施してまいります。市内でスポーツ活動を行っている団体や企業などから、指導員を派遣していただく予定であり、地域の方とのつながりの創出や居場所づくりにも寄与するものです。このような安心して過ごせる場の存在は、こどもたちの孤独や孤立を防ぐことも期待できると捉えており、健やかな成長を支えるうえで有効であると考えます。
また、新年度には、放課後児童クラブを利用する保護者の利便性向上と放課後児童支援員等の負担軽減を図るため、デジタル連絡ツールを導入いたします。これにより、現在、紙媒体や電話で行っている保護者と放課後児童クラブ間の連絡が、アプリを介して行えるようになります。
学校給食は、成長期のこどもたちに栄養バランスの取れた食事を提供することで健康の保持増進を図るなど、重要な役割を果たしております。近年の物価高騰により食材料費の上昇が続く中、本市では給食の質を維持することなどを目的に、食材料費の上昇分を緊急的な措置として負担してまいりました。新年度は、この支援を延長して実施いたします。
小中学校の体育館は、体育の授業や部活動、地域の方の活動などのほか、災害発生時には避難所として利用される重要な施設です。先ほど申し上げましたとおり、昨年は記録的な高温であったことを踏まえますと、熱中症対策をはじめとした環境づくりは大変重要であり、対応を求める市民の声も非常に多いことから、新年度には中学校4校の空調設備設置工事を進めてまいります。
更新日:2025年02月25日