令和8年度 施政方針【はじめに】

更新日:2026年02月25日

はじめに

   本日ここに、令和8年度の予算並びに諸議案をご審議いただくにあたり、私の市政に対する所信の一端を申し述べ、議員並びに市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 

   私は、大和市をより良い都市に成長・発展させたいとの思いを強く抱き、市長就任以来、大和市民がつながり、未来に向かって歩んでいける、そして、こどもから高齢の方まで幸せを実感できるまちづくりに、全力を傾けてまいりました。そのようなまちづくりを推し進めるにあたり、また、市政の舵取りを任された者の責務として、事務事業の見直しのほか、国民健康保険税率や下水道使用料の改定など、持続可能な行政経営に必要な対策も講じてきたところです。

   しかしながら、少子高齢化対策をはじめとする社会保障関係費や、過去の積極的な建設事業による公債費と施設管理経費が拡大する中で、近年の急激な物価高騰の影響も重なり、令和6年度決算の経常収支比率が100%を超えるという形で、本市財政の構造的課題が浮き彫りになって表れたものと受け止めております。

   これを踏まえ、抜本的対策を講じることが急務であると判断し、昨年12月に財政健全化ビジョンを定めたところであり、今後、集中的かつ短期間のうちに具体的な結果を得られるよう、覚悟を持って財政の健全化を推し進めてまいります。

   本市は幸いにして、財政再建団体となるほどの状態には至っておりません。人口は依然として増えており、地方税収は増加基調にあることから、真に必要な事業を見極め、対策を講じていくことにより、市民の皆様に持続可能な形で行政サービスを提供できる体制への転換が可能な段階であると認識しています。したがいまして、令和 8年度予算につきましては、真に必要な事業に資源を集中することに重きを置き、実施方法等を工夫するといった考えのもとで適切な行政サービスを提供できるように編成したものとなっています。今の財政がこれまでになく厳しいことは間違いありませんが、「チャンスはピンチの顔をしてやってくる」との言葉があるように、この状況を否定的な側面のみから捉えるのではなく、大和市を生まれ変わらせるための転換点とすべく、チャンスとして生かしていかなければならないとの思いを強くしているところです。

 

   そのために、必要なものは何か。それは、我が国における社会情勢の変化を踏まえながら、もう一度、大和を見つめ直し、そして大和の力を生かした最適解を追求していくことではないでしょうか。

 

   日本は、Made in Japanで世界を席巻した高品質の製造業を中心に、国際競争を繰り広げてきましたが、そのシェアが低下傾向にある一方で、国内における少子高齢化の進展は、人が人を支えるサービス業などへ産業構造をシフトさせたと言われています。成熟していく優しい社会は、良いことではありますが、それを維持するためには、競争力や強さも獲得していかなければなりません。

   したがって、本市においても将来にわたって活力のある大和市となるよう、そして市民の皆様に住んでいてよかったと実感していただけるよう、長期的な視点を併せ持って、様々な大和市の魅力を生かした戦略的な投資を進め、持続的で確固たる税収や歳入基盤を持つ市にしていきたいと考えます。私は、現場で汗をかく人が報われる大和市をつくりたい。優しさを強さに変え、そして、未来に誇れる大和市を、皆様と一緒につくってまいりたいと思います。

 

   大和市には、大規模河川や海岸線などがなく、自然災害の影響を受けにくい地形と言えます。加えて、坂が少なく平坦であるうえ、私鉄3社の駅が8つもあり、いずれの駅もおおよそ市域の徒歩圏内に位置していることから、安全安心かつ移動に便利なまちという大きな強みも持っています。こうした様々な魅力を備える大和市は、先ほど申し上げましたように人口が依然として増加していることからも、選ばれるまちとしての力を備えていることが、うかがい知れると思います。

   このような特長を踏まえ、鉄道事業者によるかつての都市開発の計画のような、いわば、令和版林間都市構想ではございませんが、北のまち、中央のまち、南のまちの駅を基本としながら、大和市の魅力を生かしつつ、都市の新陳代謝を促していけるよう、道路基盤整備の方針を定め、大和市の更なる発展に向けた、まちづくりのグランドデザインに結びつけていけるよう取り組んでまいります。

   次に大和市と宇宙について取り上げます。私自身も宇宙に思い入れがあり、いつの日か宇宙船に乗って地球から飛び出し、できれば宇宙人にも会ってみたいと思っています。このように申しますと、突拍子もない荒唐無稽な話のように聞こえるかもしれませんが、既に米国では民間の宇宙旅行が現実のものとなり、また、経済産業省が公表している資料にも、宇宙開発産業の市場は2040年までに140兆円に上るとの予測が示されているところです。JAXAのある相模原市と接している本市には、小型衛星を製造する企業が進出しています。また、航空機整備を担う事業所を擁する厚木基地が所在している地域特性も備えた大和市には、未来につなげていけるポテンシャルが十分にあると考えています。

   大和の大きな力として忘れてはならないのが、自治会をはじめとする地域コミュニティの存在です。住民のつながりを育み、美化や防犯活動によって日常生活を支えるほか、大規模災害時に共助の役割を果たす地域コミュニティは、まさに、市の宝であると私は思っています。その持続可能性を確保していけるよう、市として地域の負担軽減を図りつつ、地域における人と人、そして行政とがつながり、支援していくような枠組み、環境づくりを目指し積極的に取り組んでいきたいと考えています。

   そして、先人たちが残した「大きく和する」、「大和」という貴重なブランドにつきましても、まちのにぎわいを高めていくために積極的に生かし、市民の皆様のご協力を賜りながら、その価値を高め、将来にわたって残していけるよう、今の時代の市政を預かる者として、大和市民のために全力を傾けてまいる所存です。

 

   それでは、第10次大和市総合計画の将来都市像「みんながつながる健幸都市やまと」の実現に向けた7つの目標に沿って、新年度の事業について、説明を申し上げます。

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