大和市下鶴間ふるさと館

更新日:2024年03月29日

広大な敷地内に建つ古民家風の下鶴間ふるさと館の写真

下鶴間ふるさと館全景

下鶴間ふるさと館には、市指定重要文化財の旧小倉家住宅の母屋と土蔵が復原されています。母屋は安政3年(1856)に建築されたもので、宿場の商家建築として県内でも数少ない建物です。土蔵は前身建物の古材を用いて大正7年(1918)に再建された商家の付属建築で、一般に袖蔵といわれています。

旧小倉家住宅母屋は、東海道の脇街道である「矢倉沢往還」の下鶴間宿に残された宿場町時代の唯一の商家建築で、神奈川県下においても江戸時代の建築遺構はほとんどみられません。
母屋は街道に面して建ち、間取りは街道から見て、左手に広い土間があり、土間沿いの街道寄りに床高の低い12.5畳の「みせ」、奥に10畳の「ざしき」、右手前方寄りに8畳の「なんど」、その奥に床と棚を持つ8畳の「おくざしき」があります。屋根は建築当時は茅葺きを軒先まで葺き下ろした大きな入母屋造りの屋根でした。建築年代については、棟札など直接的に示す資料はありませんが、建築調査の際見つかった「ざしき」床板の裏側に書かれた落書き中に「安政三年」の年紀があり、また、建築の構造手法からみてもこの時期の建築とみてさしつかえないようです。
母屋の姿は、横浜居留外国人向け英字新聞「ザ・ファーイースト」明治4年10月4日号に掲載された下鶴間宿の写真の中に見られ、当時の様子を窺い知ることができます。

旧小倉家住宅母屋の座敷床板の裏側には、文字や絵が二重三重にかかれていました。その中には船の絵や「豆州賀茂郡仁科庄 石田利三良」の文字、さらに「安政三年」の年紀もかかれていました。これらの文字や絵をかき残したのは、伊豆出身の石田利三良ではないかと考えられています。

トピックス

【展示】『金魚~身近な観賞魚~ 関東東錦・江戸錦の部』を4月14日(日曜日)に開催します。詳細はこちらのページをご覧ください。

【展示】五月の節供にともない、下鶴間ふるさと館・つる舞の里歴史資料館・郷土民家園の3館合同で、企画展示「古民家で端午の節供」を令和6年4月17日(水曜日)~5月12日(日曜日)に開催します。詳細はこちらのページをご覧ください。

【催し物】「古民家のおはなし会~大和ふるさとのおはなし~」(絵本の読み聞かせ)を5月5日(日曜日)に行います。詳細はこちらのページをご覧ください。

住所

〒242-0001 神奈川県大和市下鶴間2359番地5

電話番号

電話番号・ ファックス 046-272-6556

年中行事等のお知らせ

下鶴間ふるさと館では、季節に合わせた年中行事や、関連する展示を随時行っています。

詳細は下記リンクをご参照ください。

利用案内

下鶴間ふるさと館の詳細
開館時間 10時〜16時
休館日
  • 月曜日・火曜日(祝日の場合は開館)
  • 祝日の翌日(土曜日・日曜日・祝日はのぞく)
  • 年末年始(12月29日〜1月3日)
入館料 無料(特別な行事又は展示が開催されている場合には観覧料などが必要です)
母屋の利用 母屋のざしき・おくざしき・なんどが利用できます。利用には別途利用料金が必要です。
申し込みは直接下鶴間ふるさと館にお問い合わせください。
利用料金…(1部屋あたり)1時間300円
利用上のお願い
  1. 台数に限りがあるため、車での来館はご遠慮ください。
  2. 館内は禁煙です。
  3. ペット類を伴っての入館はご遠慮ください。
交通案内
  • 小田急片瀬江ノ島線「鶴間」駅下車徒歩約20分。
     神奈川中央交通バス「鶴間駅東口」より下鶴間経由路線(約5分)で「下鶴間」下車すぐ。
  • 東急田園都市線「つきみ野」駅下車徒歩約20分。
  • 「中央林間駅」から コミュニティバス(のろっと)B系統(約17分)で「下鶴間」下車すぐ。

(注意)下鶴間ふるさと館では、現在、新型コロナウィルス感染拡大防止のために、同時入館の人数等に制限を設けています。展示解説については、事前に下記の連絡先までご相談ください。

この記事に関するお問合せ先

文化スポーツ部 文化振興課 市史・文化財係
大和市下鶴間ふるさと館
〒242-0001 神奈川県大和市下鶴間2359-5
電話:046-272-6556

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