これまでの取り組み

更新日:2022年02月01日

資源循環システム構築への取り組み

 「資源循環システム」構築に向けた取り組みとして、平成15年度から平成17年度まで、学校給食単独調理校の大和小学校で、試験的に資源循環型の業務用生ごみ処理機を導入し、学校給食残渣等の堆肥化、堆肥の農作物栽培利用、収穫物の給食への利用を実施し、「資源循環システム」の実証を行いました。

市立大和小学校における資源循環システム実証試験について

1.設置場所

 大和市立大和小学校調理室北側

2.設置期間

 平成15年9月 ~ 平成18年3月

3.設置機種

 バイオランナーBR-60SS(NTT-ME社製)
 処理能力:1日あたり30キログラム
 処理方法:バイオ式(微生物発酵方式)

4.実証試験の内容

  1. 処理品の堆肥化
     業務用生ごみ処理機から取り出した処理品を、市内農家に依頼して堆肥化を実施した。
     (やまと野菜研究クラブ会員:小林利明氏)
     小林氏が処理品を引取りに行き、自家堆肥舎にて保管及び熟成を行った。
  2. 農地への堆肥の還元、農作物の栽培
     自家堆肥舎で熟成させた堆肥を農地へ還元し、大根を栽培した。
     (約1,500平方メートルのうち200平方メートル程度に還元)
  3. 学校給食への農作物の納品

5.実証試験での実績

生ごみの堆肥化実績

年度別生ごみの堆肥化実績一覧表
  投入日数 投入量 堆肥量 減量率
平成15年度 55日 1,650キログラム 341キログラム 79.3%
平成16年度 176日 5,180キログラム 1,303キログラム 74.8%
平成17年度 163日 4,792キログラム 931キログラム 80.6%
合計 394日 11,662キログラム 2,575キログラム 77.8%

 (注意)平成15年度は10月から翌年3月分まで、平成16年度以降は4月から翌年3月分までの実績 

学校給食への農作物の納品実績

 平成16年度にじゃがいも144キログラム、平成17年度に大根10キログラムを納品。

6.実証試験結果からの資源循環システムの効果

  • 給食の生ごみが堆肥になることによる児童の環境に対する意識の向上
  • 地元の農産物を納品することによる農業者の生産意欲の向上
  • 地産地消による環境負荷の低減
  • ごみの減量化、資源化の推進
  • 農業体験など地域農業者との交流による、都市農業に対する理解促進

実証試験後の取り組み

 実証試験結果等を踏まえ、平成17年度末に、学校給食単独調理校2校(市立大和小学校及び市立深見小学校)、平成18年度に同じく2校(市立北大和小学校及び市立草柳小学校)に資源循環型の業務用生ごみ処理機を導入し、「資源循環システム」が本格的に稼動しました。
 平成19年度には市立林間小学校、平成20年度には市立渋谷小学校への生ごみ処理機の設置が完了しました。

 今後は、生ごみ処理機を利用して生ごみの削減・リサイクルに努めるとともに、「資源循環システム」の更なる検証、普及啓発を行っていきます。
 また、現在、学校関係者及び協力農家の方々のおかげで、多くの学校給食残渣を堆肥化して、農作物栽培に利用し、様々な農作物を学校給食に利用しています。
 今後も、「資源循環システム」による農作物の学校給食への受け入れを通じて、地産地消への取り組みをいっそう推進していきます。

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