麻しん(はしか)について

更新日:2023年05月18日

麻しん(はしか)とは

   麻しんは発熱や全身の発疹が特徴の感染症で、感染力が強く、重症化することもあるため注意が必要です。麻しんは感染力が強く、マスクや手洗いだけでは予防できず、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症します。感染予防には予防接種が最も有効です。麻しんにかかったことがなく、予防接種を受けていない、又は接種不明の場合はかかりつけの医療機関に相談しましょう。

主な症状と感染経路等

主な症状・潜伏期間

  • 前駆期(カタル期)
       麻しんウイルスに感染後、10〜12日の潜伏期間ののち発症します。38 ℃前後の発熱が2〜4日間続き、せき鼻水結膜の充血等の症状が現れます。乳幼児では下痢、腹痛を伴うことがあります。発疹が出現する1~2日前に、口の中(ほほの裏側)に白い色さな斑点(コプリック斑)が出現します。
  • 発疹期
       カタル期での発熱が少し下がりはじめた後、再び高熱が出ます(2峰性発熱)。同時に、耳の後ろ、くび、などから発疹が出現し、徐々に全身にひろがります。
  • 回復期
       発疹が出現してから3〜4日後、徐々に熱が下がり、カタル症状も良くなっていきます。合併症のないかぎり7〜10 日後には回復しますが、リンパ球機能などの免疫力が低下するため、しばらくは他の感染症に罹ると重症になりやすく、また体力等が戻って来るには結局1ヶ月位を要することが珍しくありません。


       このように、麻しんの主症状は発熱が約1週間続き、カタル症状も強いため、合併症がなくても入院を要することが少なくなく、回復までには時間のかかる重症な病気といえます。

感染経路

   麻しんウイルスは空気感染(飛沫核感染)の他に、患者の咳などを吸い込む飛沫感染接触感染など、様々な感染経路でヒトからヒトへ感染します。症状の出始めの頃から発疹後4~5日まではウイルス排出の可能性があります。
 麻しん患者と接触したあとで発熱、咳、発しんなどの症状が出た場合には、すぐに医療機関に電話をして、受診の相談をしてください。

予防方法について

   麻しんは感染力が強く、マスクや手洗い・うがいだけでは予防できません。麻しんにかからないためには、予防接種を行うことが効果的です。

   麻しん含有ワクチン(主に接種されているのは、麻しん風しん混合ワクチン)を接種することによって、95%程度の人が麻しんウイルスに対する免疫を獲得することができると言われています。また、2回の接種を受けることで1回の接種では免疫が付かなかった方の多くに免疫をつけることができます。獲得された免疫の持続期間も長期に渡ると考えられています。
   これまでに麻しんワクチンを接種していない人は、接種しておきましょう。

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