「大和市認知症1万人時代条例」を制定しました
大和市では、平成28年の「認知症1万人時代に備えるまち やまと」宣言に込めた理念をさらに発展させ、認知症とともに歩むまちを市が一丸となって目指すため、「大和市認知症1万人時代条例」を制定しました(令和3年9月29日施行)。
条例制定の背景
大和市では、認知症の人とその前段階と言われるMCI(軽度認知障害)の人の数の合計は1万人を超えていると推計されます。
これは、自分自身や家族が認知症になることを含め、あらゆる人が認知症の人に関わる時代となったことを示しています。
積極的に認知症施策を推進してきた大和市が、認知症の人やその家族等にとって希望と尊厳のある豊かなまちであり続けるため、条例を制定することとなりました。
▼条例の内容
認知症施策の総合的な推進を図り、認知症の人とその家族等の望む、希望と尊厳なる暮らしの実現に寄与することを目的としています。 基本理念において、認知症の人およびその家族等の意向を尊重すること、認知症の人が地域において尊厳を保持しつつ人々と共生することを掲げています。また、市の責務、市民や認知症の人の生活に特にかかわる事業者の役割などを明記し、市が実施する基本的施策についても記載しています。
条例全文、逐条解説は下記のリンクからご覧いただけます。
大和市認知症1万人時代条例 (PDFファイル: 147.2KB)
大和市認知症1万人時代条例 逐条解説 (PDFファイル: 299.1KB)
▼条例制定までの経過
認知症の人との意見交換
市では、あらゆる市民が認知症に関わることを前提として、認知症当事者の市民との意見交換会(2回)や個別訪問による面談(4名)を実施し、条例の考え方を整理しました。
「認知症とともに暮らすまち意見交換会」の様子(令和2年12月25日)
個別訪問で認知症のある人が大和市で暮らすことについてお話を伺いました。
ひとことカード
条例の内容を検討するにあたり、市では、認知症の人から「あなたが望む大和でのくらし」について意見を集めました。
認知症とともに歩むまちを目指すためには、認知症の人の「生の声」を聴く必要があると考えました。
認知症地域支援推進員、市内事業所等に協力いただき、直筆、代筆問わず、率直なご意見をいただいています。
いただいたご意見について、是非こちらをご覧ください。
演奏でみんなに喜んでもらえることがうれしい
人の役に立つことがしたい
条例のリーフレットについて
認知症の人と家族、認知症コンシェルジュがワークショップを開き、市の条例を紹介するリーフレットを作成しました。
リーフレットの絵は、認知症の人ご本人が、「私たちの望む暮らし」をテーマに描いたものです。
今回作成されたリーフレットは、市内の各包括支援センター等で配架されています。
イラストは認知症の人ご本人が描きました
私たちの望む暮らし
更新日:2024年05月30日