農家の皆さんへ【農作業中の安全対策のお願い】
農繁期は、農作業や田畑の行き帰りで事故が増えます。農業機械の取り扱いなどには十分注意し、農作業事故を防ぎましょう。また、夏場の農作業では熱中症に気を付けましょう。
農作業中の事故に注意しましょう!
農林水産業では、作業機械の開発と導入が進み、農業経営において生産性向上に大きな役割を果たしています。一方で、農業機械の利用に伴う農作業事故が多く発生しており、全国で年間250名近くの方が農作業死亡事故により、尊い命を失っています。こうした農作業事故をなくすために、安全対策の意識を高めていく必要があります。
国等の取り組みを参考にしていただき、農作業の安全対策を進めていただくようお願いいたします。
乗用型トラクターでの道路走行時におけるシートベルト着用の義務化について
乗用型トラクターの転倒・転落を原因とする死亡事故が多く発生しているため、令和9年1月1日以降に製造された乗用型トラクターで道路を走行する際は、シートベルトの着用が義務化されます。
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農作業中の熱中症を予防しましょう!
毎年約30人の方が農作業中の熱中症により亡くなっています。また、熱中症による救急搬送は5月頃から発生しており、真夏以外の期間でも注意が必要です。
正しい知識を身につけることで熱中症を予防するとともに、熱中症のおそれがある場合にはすぐに作業を中断し、応急処置を実施しましょう。
・湿度の高い日や風のない日の農作業は熱中症にかかりやすくなります。
・こまめな水分補給と日陰での休憩をとるようにしましょう。
・特に高齢者の方は暑さやのどの渇きを感じにくい傾向があるため、注意しましょう。
・ハウスや畜舎などは高温になりやすいので、特に注意が必要です。
職場における熱中症対策の強化について
令和7年6月1日に改正労働安全衛生規則が施行され、労働者を雇用する農業者や農業法人含む事業者は、「早期発見のための体制整備」「重篤化を防止するための措置の実施手順の作成」「体制及び手順の関係者への周知」が義務付けられます。
具体的な対応としては、必要事項を記載した張り紙を事務所などに掲示することが有効です。
熱中症予防に加え、熱中症のおそれがある労働者を発見した場合の対策にも努めてください。

更新日:2025年11月01日