【FMやまと出演】認知症の人による発信の取組
市内在住の認知症当事者とご家族が、令和5年9月26日、FMやまと「やまもり☆ホッとスクランブル」の生放送に出演し、認知症への思いについて語りました。
認知症当事者のご本人とご家族(右、中央)、会の活動を支援する社会福祉協議会職員(左)
プロフィール
市内在住、62歳
50歳のときレビー小体型認知症の診断を受ける。現在も仕事を継続中。
認知症当事者の自らの経験や学びを発信する活動を続けている。
平成31年2月、大和市若年性認知症講演会に登壇。若年性認知症の自主グループ「わすれな草の会」の立ち上げメンバー。専門誌「地域保健」で活動が紹介される。
放送内容
▶認知症と診断されたとき
40代の中ごろから、物忘れが気になるようになりました。その後、だんだんと物忘れはひどくなり、上司の指示を忘れたり、書類を紛失してしまうことがあって、上司から病院で診てもらった方がいいと言われました。
そして、50歳のとき「レビー小体型」という認知症の診断を受けました。
このことを上司に報告したところ、仕事を継続することができるように、大変親身になって考えてくれました。勤務先にもかけあってくれ、規模の大きな部署に転勤して、働き続けることができました。
若年性の認知症は数が少ないですし、病気への不安や悩みを相談したり、同じ認知症の人と情報交換できる場が欲しいと強く思いました。社会福祉協議会や市の皆さんに相談し、平成30年4月に地域包括支援センターや病院などの関係機関を含めた懇親会がはじまりました。少しづつメンバーが増え、令和3年7月に「わすれな草の会」として活動をスタートしました。
▶「わすれな草の会」の活動
「わすれな草の会」は、先ほどお話したとおり、若年性認知症のご本人や家族と支援者が、交流や学びを通じて、日頃の悩みや喜びを共有し交流していくことを目的とした会です。
間違えたり忘れたりするのは、私たちにとっては日常です。当事者が安心して過ごせる時間と場所がここにはあります。同じ当事者同士で定期的に集まり、日ごろの思いややりたいことを話し合ったり勉強会をしたりしています。
今まで体験したことのないことにも、あえてチャレンジしていて、ズーラシアへバス旅行に行ったり、陶芸教室に参加したりしました。
この会に参加する皆さんからは、「自分だけではないんだ」「想いを共有する場があることがうれしい」「仲間づくり、ストレス解消になる」という声をいただいています。
最近は少しづつ市民の皆さんに認知されてきておりますが、さらに知っていただくため市のイベントにも積極的に参加しています。5月の「清掃の日」に参加したり、9月29日にシリウスで行われる認知症シンポジウムには、会のメンバーが登壇します。サブホールでは、認知症の本人が制作した作品展を行います。
(シンポジウム等の開催報告は、それぞれのリンク先に掲載しています。ぜひご覧ください。)
▶皆さんへメッセージ
認知症は、早期発見と早期治療が重要で、適切な治療と環境があれば、進行がゆるやかになります。まわりの人の理解やサポートがあれば普通に暮らせるし、仕事を続けられる人もたくさんいます。
もし「何かちょっとおかしいな」と感じているなら専門医を受診して、認知症と診断を受けたなら一人で抱えこまずに市役所や社会福祉協議会に相談をして、ぜひ私たちの会に来てください。何か力になれるかもしれません。
○参加希望の問い合わせ
大和市人生100年推進課や地域包括支援センター、社会福祉協議会にご連絡ください。
「作品展 認知症とともに」を実施しました(令和5年9月29日)
「わすれな草の会」取組紹介のパネル(認知症シンポジウムで展示)
更新日:2023年10月20日